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2軸のインフルエンサー施策でブランド認知+7.8%!TimeTreeとパートナーが明かす綿密な戦略

 家族や恋人など親しい者同士でスケジュールをシェアし、予定を合わせて様々なアクティビティの経験や協働を促進するアプリ「TimeTree」。カレンダー+コミュニケーションという独自領域で国内外から支持を集め、登録ユーザー数6,000万を達成している(2024年12月時点)。そんなTimeTreeが2024年夏に、TikTok上でインフルエンサーマーケティングを展開。ユーザー数のさらなる拡大に成功したという。今回はこのキャンペーンを基にインフルエンサーマーケティングを成功させるポイントを探るべく、TimeTreeの古賀旺人氏と、戦略の策定、企画やキャスティングを一気通貫で担ったHakuhodo DY ONEの担当者らに詳しい話を聞いた。

1億ユーザー達成に向け、若年層への訴求に注力 カレンダー共有アプリ「TimeTree」

━━今回は「TimeTree」のインフルエンサーマーケティング施策について伺っていきます。まずはTimeTreeというアプリの概要やターゲットとしている層を教えてください。

画像を説明するテキストなくても可
株式会社TimeTree マーケティングチーム マネージャー 古賀旺人氏

TimeTree 古賀旺人(以下、古賀):TimeTreeは共有・コミュニケーションをコンセプトにしたカレンダーシェアアプリです。現在は主に家族間や恋人同士で利用されている方が多く、相手の予定を見てその活躍を応援したり、空いている日に合わせて出かける予定を立てたり、親しい方同士で予定調整するシーンで広く使われています。

 TimeTreeは、2024年にサービス開始から10周年を迎えました。日本発のアプリでありながら、6,000万人以上いるユーザーのうち、半数以上は海外ユーザーという特徴を持つ、他にはあまり例のない規模のアプリです。

公式Webサイト
公式Webサイトより

━━古賀さんは2024年からマーケティングプロジェクトに参画されたそうですが、そのプロジェクトはどのような経緯で立ち上がったのでしょうか。

古賀:私たちは直近の目標として「1億ユーザー到達」を掲げています。おかげさまで現在6,000万人のユーザーに支えられていますが、1億ユーザーに到達するにはそれなりの時間がかかることが予想されます。新規ユーザーを大きく増やし、できるだけ早く目標を達成するためにマーケティングプロジェクトを立ち上げました。

 前述の通りTimeTreeは日本発のアプリですが、国内のユーザー数にはまだまだ伸びしろがあります。約5年前に行ったテレビCM施策において、家族や新婚カップルをターゲットにしたことから、現在では家族間の利用が大きく伸びています。しかし、「1億人ユーザー達成」を実現するためには、新たなターゲット層へのアプローチを検討する必要がありました。

 そこで、Hakuhodo DY ONEさんには、コミュニケーション戦略からご協力いただき、若年層を新たなメインターゲットとして施策を進めることになりました。

インフルエンサー施策を若年層にムーブメントを起こす起点として提案

━━TimeTreeからの相談を受け、Hakuhodo DY ONEではどのような戦略を提案したのかお聞かせください。

Hakuhodo DY ONE 横田晴香(以下、横田): 目標ユーザー数を伺った際、単純なダウンロード目的の広告施策では目標到達までにコストも時間もかかってしまうと感じました。より有効なアプローチを検討するために立ち返ったのは、TimeTreeが持つ、誰かとスケジュールを共有・相談できるという提供価値です。その特徴を活かした「誰かと一緒に使い始める」「誰かと一緒に予定を共有したいから使う」というムーブメントが起これば、ダウンロードや利用が波及していくはずと考えました。特に今回のメインターゲットである若年層、とりわけ「学生」に目を向けると、クラスや部活、サークルなど「2人以上で使うニーズがある」とわかり、そこでムーブメントが起こせないかと考えたのです。

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株式会社Hakuhodo DY ONE 戦略ソリューション本部 共創ソリューション局 第二コンサルティング部 チームリーダー 横田晴香氏

横田:またTimeTreeのダウンロードの属性データを確認すると、学生の方に関しては大きな見込みがあること、さらに家族間での共有を行うユーザー層の中では、主婦の方にも訴求する余地があることがわかりました。そこで、メインターゲットを学生の若年層に置きつつ、サブターゲットとして新規ユーザー獲得の余地がある主婦層にもアプローチすることにしました。

 若年層向け施策を展開する場として選んだのは、やはり10代〜20代に広く普及しているTikTokです。TimeTreeとの相性が良いことも古賀さんのチームから伺っており、ここで若年層に支持されているクリエイターの方からTimeTreeについて発信していただくことで、「若年層の間 で盛り上がり」を醸成できればと考えました。もちろんサブターゲットである主婦層については別軸で考え、単にカレン ダー共有だけでないTimeTreeが持つ生活への利便性について理解を促進し、利用意向を 高めることを目指しまし た。  

            今回の施策では若年層の盛り上がりを醸成するため、ABEMAでの番組タイアップ企画や、インフルエンサー施策を中心に実施しました。

 その中でもムーブメントを起こすための要がTikTokを活用したインフルエンサー施策だったため、Hakuhodo DY ONEのインフルエンサーチームと組んで施策の企画・実行に取り組むことになりました。      

━━TikTokでの具体的 な企画内容と狙いについても伺いたいです。まずは若年層向けの企画についてお聞かせください。

Hakuhodo DY ONE 柴﨑祥汰(以下、柴﨑):若年層向け施策では、「友だちと叶えたい予定」をTikTokに投稿することで、予定を叶えるチャンスをゲットできるキャンペーン「その予定、#タイムツリーが叶えます」を立案・実施しました。

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利用促進に導いた“参加条件”の工夫や“良い組み合わせ”のクリエイター起用

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この記事の著者

岩崎 史絵(イワサキ シエ)

リックテレコム、アットマーク・アイティ(現ITmedia)の編集記者を経てフリーに。最近はマーケティング分野の取材・執筆のほか、一般企業のオウンドメディア企画・編集やPR/広報支援なども行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社Hakuhodo DY ONE

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2025/02/21 18:39 https://markezine.jp/article/detail/47896

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