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SNS運用のプロが現場で使う!生成AIの実用Tips

画像・動画コンテンツの分析は生成AIで効率化!エンゲージメントを伸ばすSNS投稿づくり

 公式SNSのエンゲージメントを左右する画像や動画。「たまには改善点を洗い出したいけれど、手作業する時間はなかなか取れなくて…」という悩み、生成AIで解決できる━━! 企業の各SNSの運用・戦略設計を支援するホットリンクで生成AI活用を推進する美川貴彦氏が、同社での検証を基に「SNS運用現場のための生成AI活用」を解説する本連載。今回は、前回に引き続きSNS運用において欠かせないデータ分析をテーマとしながら、その中でも「画像・動画のデータ分析」にフォーカスする。改善アイデアを効率的に引き出すために押さえておきたい、生成AI活用の具体的な手順や便利なプロンプトとは?

画像・動画の分析がSNS運用に重要な理由

 前回、連載第3回では、SNSに投稿したテキストの分析方法を四つのステップで紹介しました。分析に必要なデータを集めるところからスタートし、データの加工や実際の分析方法、次の投稿につなげるアイデアの出し方までを解説しました。

 連載第4回となる本稿では、前回と同じ「STEP4.分析・改善アクション」のうち、画像や動画の分析をAIに手伝ってもらう方法を学びましょう。

STEP1.ターゲット案の策定連載第1回で紹介)

STEP2.コンテンツアイデア・切り口の策定連載第1回で紹介)

STEP3.コンテンツ作成連載第2回で紹介)

STEP4.分析・改善アクション(テキストについては連載第3回で紹介)

 画像や動画付きの投稿はタイムラインの占有率が高く、ユーザーの目に留まりやすいものです。そのため、適切な画像・動画コンテンツの設計がエンゲージメント向上の鍵になります。テキストを読むための「入り口」として機能したり、直感的な「いいね」やリポストを引き起こしたりもするため、テキストと組み合わせて上手に活用しましょう。

 今回も、ステップに分けて進めていきます。

STEP4-1.分析する画像・動画を集める

STEP4-2.画像・動画の特徴を抽出する

STEP4-3.分析結果を基に改善点を抽出する

STEP4-4.次の投稿のコンテンツアイデア・切り口を設計する

STEP4-1.分析する画像・動画を集める

 まずは「分析によって得たい示唆は何か」を明確にし、その分析に必要な投稿のキャプチャや、画像・動画ファイルを集めましょう。

 前回もお伝えしたように、SNS運用におけるデータ分析の主な目的は、エンゲージメント率が高い投稿の傾向を掴み、次の投稿に活かすことです。エンゲージメントの高い投稿はインプレッション数も高くなり、認知獲得に寄与します。今回も、エンゲージメントの高い投稿の特徴を把握することを目的とします。

 第3回でエンゲージメントのトップ5とワースト5を抽出するプロンプトを紹介しているので、そちらを基にトップとワーストの投稿のURLを集めます。トップとワースト、いずれも3投稿以上を分析するのがお勧めです。

 次に、各投稿のキャプチャを撮ります。ChatGPTを利用する場合、画像内の文字もそのまま読み込めるため、投稿した画像や動画だけでなく、投稿文もまとめてキャプチャすると良いです。なお、ChatGPTなどのAIツールは、SNSプラットフォームに直接アクセスできないため、キャプチャは自分自身で用意しましょう。

STEP4-2.画像・動画の特徴を抽出する

 データを整理したら、次に画像や動画の特徴を抽出していきます。構図や色使い、テキストの配置など、エンゲージメントに影響を与える要素を見つけることが重要です。生成AIを活用すると、これらのビジュアル要素を自動で分析し、トップ投稿とワースト投稿を比較しながら共通点や差異を抽出できます

 次ページから、プロンプトの例を画像と動画に分けて共有します(以降、有料版ChatGPT 4-o モデルの利用を想定)。

次のページ
(1)画像のデータ分析

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この記事の著者

美川 貴彦(ミカワ タカヒコ)

株式会社ホットリンク アドテクノロジー本部 アドテクノロジー部 部長

2020年5月、ホットリンク入社。アドテクノロジー部の部長として、SNS広告運用業務に従事。2023年からは社内のAI活用プロジェクトを牽引し、部署を横断した業務の効率化に取り組む。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/02/27 08:00 https://markezine.jp/article/detail/48436

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