よくあるSEOの勘違いとは？

　今回の内容を総括して、SEOに初めて取り組まれる方に向けて、SEOでよくある勘違いについても触れておきましょう。

1．SEOは即効性があるものではない

　SEOで成果を出すには、少なくとも数ヵ月から1年は必要です。したがって企業は、「時間をかけられない状況だからリスティング広告に投資する」選択も間違いではありません。

　費用を競合より多くかけることで、費用に比例して上位表示までの期間が短くなると誤解をされる方が時折いますが、この考えでスタートすると肩透かしに感じてしまう懸念があります。少なくとも1年程度は効果が出るまでの準備期間と思って「じっくり育てる」気持ちが大切です。

　とはいえ、下地となる魅力的なコンテンツがすでに存在しているほか、社名・サービスへの評判や知名度があるサイトでは、短期で効果を発揮する施策が取れることもあります。

2．良質なコンテンツさえあれば、上位表示できるものではない

　SEOにおける「小手先のテクニック」が通用する時代が終わり、コンテンツ品質が重視される時代になりました。しかしページに書かれている内容がよければ必ず上位表示できるわけではありません。主観的に「うちの記事は競合よりいいことが書いてあるのに上位表示できない！」と考えることは大きな誤解といえます。

　Googleの評価はページに書かれている内容だけで決まるものではないのです。ユーザーの検索行動や、サイト外部での言及・被リンクなど、評価アルゴリズムには様々な要素が関係しています。

3．「一度最適化すれば終わり」ではない

　Googleのアルゴリズムは定期的に更新されるため、常に最新の情報をキャッチアップしながら対応する必要があります。過去に施策を行って上位表示できたとしても、アルゴリズムにおける重要度が変化し順位が低下することがあります。

　何より、競合サイトも同じようにSEOに取り組んでいるのです。どの程度注力するのかはさておき、検索流入を重視する集客戦略であるなら常にSEOを意識したサイト運営をすべきであると考えるべきでしょう。

日々進化を遂げるSEO

　今回はSEOの基本やその重要性についてお話しましたが、SEOの世界は日々進化しています。次回以降は、具体的な施策や最新トレンドについてもう少し深掘りしていく予定です。また、生成AI時代におけるSEO戦略のヒントも取り上げます。ぜひ楽しみにしていてください。

　それでは、また次回お会いしましょう！