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こんな機能が欲しかった!博報堂プロダクツ「Cocollet」で作る、心を掴むNFTプロモーション

ユーザー体験がさらに充実!4つの新機能

西澤:1つ目の機能は、「くじ機能」です。どのNFTが当たるかわからないという要素を加えることで、取得過程自体をエンターテインメント化することを目指しました。

 2つ目は「NFTの合成機能」です。これはトランスフォーマーの事例でも活用された機能で、指定の組み合わせのNFTをコンプリートすることで新しい種類のNFTが獲得できる仕組みです。特典の入手を目指し、複数のNFTを集める意欲を促進します。

 3つ目は「ユーザー間の譲渡・交換機能」です。ユーザー間でNFTの譲渡や交換が可能になりました。メールアドレスさえ知っていれば、リアルの友人関係に限らず誰とでも自由に、SNSやファンコミュニティを通じてデジタル上でNFTを交換できる仕組みとなっています。SNS等で交換する相手を募る、入手したNFTを見せ合うなど、ユーザー同士の交流を促進します。そして、自分だけでNFTを集めるのではなく、仲間と一緒に集め、コンプリートを目指すといったように、まさに集めるという行為に、自己満足以上の新たな価値を持たせることができます。

 4つ目は「スマートフォンのウィジェット設定機能」です。お気に入りのNFTをスマートフォンのウィジェット(待ち受け画面)に設定できるようになりました。ユーザーはコレクションしたNFTをスマートフォン上でいつでも閲覧できます。またNFTを他人に譲渡すると自分のウィジェット表示も消失する仕組みで、デジタルデータの「所有」という概念をより実感しやすくなっています

画像を説明するテキストなくても可
※「ユーザー間の譲渡・交換機能」と「スマートフォンのウィジェット設定機能」は提携アプリ「NFT Shelf」のダウンロードが必要

子どもからシニアまで!幅広い世代が楽しめる

MZ:「Cocollet」の新機能を活用した取り組み事例とその成果について教えてください。

西澤:NHKで放送されていた子ども向け番組「オトッペ」のエンディングテーマ3曲「OH!OH!オトッペ」「バラバラバンバ」「ミーチャッタ・ダンス」のジャケット画像をNFT化し、3種すべてを入手された先着100名の方には、オープニングテーマ「ウキウキオトッペ」のジャケット画像のNFTもプレゼントするキャンペーンをしました。

 NFTが特定のファン層だけでなく、子どもを含めた幅広い層に受け入れられ、簡単に利用できるものであることを証明できたと思います。

画像を説明するテキストなくても可
※スマートフォンで上記二次元コードを読み込む、もしくは以下のリンクをクリックすると、実際にNFTを取得することができます。ぜひご体験ください
OH!OH!オトッペ】【バラバラバンバ】【ミーチャッタ・ダンス

伊藤:注目すべき点は、50%以上の参加者がコンプリートしたことです。一般的なキャンペーンでは、参加者の多くが途中で離脱する傾向が見られますが、「Cocollet」を使って楽しみながら集められる体験設計が効果的に機能したことを示唆しているでしょう。

西澤:また、法華宗総本山 本成寺の節分の伝統行事である「鬼踊り」に合わせて、デジタル御朱印ラリーの取り組みも行いました。これまでは例年、屋台や鬼踊りの舞台などの一部のエリアのみに来場者が集中してしまっていました。そこで、楽しみながら境内全体を歩く体験を通じて、本成寺の魅力を万遍なく伝えられる企画となるように考えました。

 具体的には、境内の5ヵ所に二次元コードを掲載した鬼のパネルを設置し、各所でデジタル御朱印(NFT)を取得できる仕組みを作りました。さらに、5種類すべてを集めた先着100名にはスペシャルNFTを配布し、そのNFTと引き換えに実物の御朱印帳がもらえるという特典も用意しました。

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伊藤:開始時刻の午前10時の前から早くも人が集まり、「御朱印ラリーのために来ました」という方もいらっしゃるほど、大きな盛り上がりを見せました。実は当初は、地方の比較的シニア層の多いお寺で行うことについて、NFTを取得する体験はハードルが高すぎて難しいのではないか、という懸念の声もありました。ですが、実際には若い方からお年寄りまで多くの方々が参加して、楽しみながら境内を巡っていました。コンプリート特典も夕方の終了時刻を待たずに、お昼過ぎには配布終了となるほど好評でした。この事例は、NFTの活用可能性が幅広い層や場面に広がっていることを示しているでしょう。

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 また、本イベントでは、当日の現地でのデジタル御朱印の配布に加えて、事前にSNSの告知投稿で二次元コードを拡散し、1種類のデジタル御朱印は先行して取得できるようにしました。これによりイベントの開催前から参加者との接点を作り、イベントへの期待感を高めることを通じて、現地への来場を促すことができました。

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ロイヤル顧客育成やサステナビリティへの貢献も

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この記事の著者

和泉 ゆかり(イズミ ユカリ)

 IT企業にてWebマーケティング・人事業務に従事した後、独立。現在はビジネスパーソン向けの媒体で、ライティング・編集を手がける。得意領域は、テクノロジーや広告、働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社博報堂

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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2025/03/21 10:00 https://markezine.jp/article/detail/48489

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