ロイヤル顧客育成やサステナビリティへの貢献も
MZ:そのほか、「Cocollet」はどのような活用方法が考えられるでしょうか? 特徴を踏まえ、考えられる活用ケースについて教えてください。
西澤:まず、OMO施策としての活用です。本成寺の事例で実証されたように、二次元コードによる即時取得とその場でのコンプリート特典の提供という特長を活かし、オンラインとオフラインを効果的に連携させることができます。
そして、新しい形のデジタルノベルティとしての展開も考えられます。従来のデジタルポイントなどと比べると、クライアントの独自性や魅力を表現しやすい特徴があります。たとえば、IPを使ったコレクション性の高い展開や、ロイヤル顧客育成のためのマイレージプログラムのような活用もあるでしょう。

西澤:またサステナビリティの観点からも「Cocollet」の活用は意義があると思います。従来の物理的なノベルティを大量に使った大規模なプロモーションは、ノベルティの生産と配布における環境負荷が課題となっています。デジタルノベルティは、こうした課題に対する一つの解決策を提供し、環境負荷を低減しつつも、時代に即した魅力的かつ効果的なプロモーションを可能にする手段ではないでしょうか。NFTを活用することで、環境に配慮しつつ、より多くの人々に楽しんでいただくプロモーションを展開できる可能性が広がっています。
生活者体験を中心に 進化し続ける「Cocollet」
MZ:最後に、今後のアップデートの方向性や展望、MarkeZine読者へのメッセージをお願いします。
伊藤:まず短期的には、生活者の体験価値の向上を中心に据えた機能の実装に注力し、本日ご紹介したような具体的な事例を伴った成果を、たくさんのキャンペーンにおいて積み重ねていくことを目指していきます。
そして中長期的には、博報堂DYグループが提唱する「生活者インターフェース」へと進化させていくべく、「Cocollet」を通じて得られた生活者データを活用して、より深い生活者理解に基づくマーケティング施策を実現するサービスへと発展させていきたいと考えています。

西澤:トレンドとは時代とともに常に変化していくものです。その点「Cocollet」は、より本質的な生活者の「体験価値」に重点を置いているため、変化に柔軟に対応できます。そのため、新しいトレンドが生まれた際には、それに合わせてサービスをアップデートしていくことが可能です。
このような継続的な進化を実現するためには、企画面と技術面の連携が不可欠です。今後も博報堂DYグループの総合力を活かして、プロデューサー、プランナー、エンジニアが一体となったチームで、それぞれが持つ様々な知見を組み合わせながら、時代に即したサービスへと進化させ続けていきたいと思います。
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