SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

ホットリンクが探る、SNS活用企業の成功の秘訣

なぜ今? SNSでも魚肉ソーセージの口コミが広がった理由

世代に合わせた訴求ワードは「昭和のスター」

――魚肉ソーセージというカテゴリー自体を盛り上げる取り組みとしては、具体的にどのようなことをされたのでしょうか?

 まず、メディアに向けた伝え方を考えました。一番効果的だったのは、「昭和のスター」というワードです。当たり前に食卓に魚肉ソーセージがあった時代のメディアに触れていた人たちに対して、「昭和のスター」というワードを用いることで、ノスタルジーを引き出そうと思ったのです。このワードがしっかりとハマったことで、露出の機会を多くいただけたと思っています。

 一方、若い方に向けては昭和レトロのように、昔からありつつ良さが新発見された食材だと伝える工夫をしました。

 「昭和のスター」の表現を用いることで、年齢に関係なく魚肉ソーセージは食べる価値があると伝わるように戦略を立てたのです。魚肉ソーセージなら手軽に魚の栄養素が取れる、ということをメディアやSNSで広められたことは大きいと思っています。実際に「懐かしい」という声が上がり、「韓国料理にも魚肉ソーセージが使われている」など魚肉ソーセージに気付いた若年層の方がSNS上に多くいらっしゃいました。

多数のポジティブな口コミから、プロモーション効果を実感

――印象に残っている施策や出来事はありますか?

 2024年秋に「魚肉ソーセージのブーム再び」といった切り口で、3本立て続けにテレビ放映されたことがありました。これまでにはなかったことなので、とても印象に残っています。その後、実際に店頭での販売数が明確に増えました。さらに、社内のお客様相談室では、テレビ放映があった後に「久しぶりに食べた」「良い商品ですね」などのポジティブな声をたくさんいただいて、とても励みになったことも印象に残っています。

 ポータルサイトのトップページに掲載された際には、コメント欄に「親子3代で食べています」「アウトドアに持っていっています」など、ポジティブな内容の600件近い口コミがありました。

次のページ
メディア取材と「トレンド大賞2024」受賞で売上が急伸

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
ホットリンクが探る、SNS活用企業の成功の秘訣連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

ホットリンク(ホットリンク)

株式会社ホットリンクは、データ分析とUGC(ユーザーによるクチコミ)創出に強みをもつSNSマーケティング支援会社です。戦略設計から効果測定まで一貫したサポートを行い、クライアントの売上向上や認知拡大を図ります

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

落合 真彩(オチアイ マアヤ)

教育系企業を経て、2016年よりフリーランスのライターに。Webメディアから紙書籍まで媒体問わず、マーケティング、広報、テクノロジー、経営者インタビューなど、ビジネス領域を中心に幅広く執筆。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2025/05/16 09:30 https://markezine.jp/article/detail/48831

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング