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MarkeZine Day 2025 Autumn

LINEマーケティング活用最前線(AD)

脱・気づかれないオファー。課金率20%増を実現したPocochaに学ぶLINE × Braze活用

マーケター1人&最小工数で課金率120%向上

株式会社ディー・エヌ・エー Pococha事業部 マーケティング部 ロイヤリティ&エンゲージメントプランナー 德光晋太朗氏

 ライバーの応援につかえるコインがお得に買えるコインパックは、Pocochaユーザーに大人気のアイテムだ。できるだけ多くのユーザーに情報を届けたい一方、限られた配信枠を最大限に活かすため、コイン購入の可能性が高いロイヤルユーザーに絞ってセットコインの販売通知を届けることを決定。社内データ分析基盤で、一定条件をクリアしたロイヤルユーザーを抽出して作成したユーザーリストをBrazeに読み込み、Braze側でセグメントを作成してお得なコインパックの通達メッセージを送付した。

 こうして通知を送ったところ、メッセージを送った層は、送られていない層に比べて購入率が105%と明確な差が出た。同じメッセージを全ユーザーに送付するのに比べると、85%ものコストを圧縮でき、費用対効果は非常に大きかったと言う。なかでも「Brazeを使った設定作業に要したのは1時間弱で、なおかつ担当一人で実現。このリソースでこれだけの効果が得られた事実は大きいです」と德光氏は評価する。

 もう1つの施策は、初心者ユーザーのアプリ定着率を上げるため、顧客体験の向上を目指したユニークな企画だ。先述したように、Pocochaはライバーとリスナーの距離が近く、フレンドリーであるという強みがある。このフレンドリーさを活かすために企画したのが、「ライバーからのお礼の手紙」という施策だ。

 これは初めてライバーの配信を視聴したリスナーに対し、Braze経由でライバーからのお礼のメッセージをLINE・メールで届けることで、エンゲージメントの強化を促すというもの。事前の準備期間では、この企画に協力してくれるライバーを募り、手を挙げたライバーにはお手紙メッセージを登録してもらって、文面をBrazeにアップロードしておく。そして送信先の抽出には、データ分析基盤で初心者ユーザーが該当のライバーの配信を視聴したかどうかを日次でピックアップし、該当ユーザーのデータをBrazeに自動送信する。この自動送信をトリガーに、Braze側でお礼メッセージを該当ユーザーに配信するという流れだ。

 この施策を実施したところ、お礼メッセージを配信されたユーザーの課金率は、そうでないユーザーに比べて120%伸長するという大きな成果につながった。1つの施策でここまで課金率が大きく伸びた例は他にないと言う。「LINEという身近なメッセージングチャネルで、ライバーさんからフレンドリーな言葉が贈られることで、リスナーであるユーザーさんの心を大きく動かせたのではないかと感じています」と德光氏は語る。

 この施策も、一部データ基盤担当者の協力を得ながらも、開発チームの工数はかけずに、基本的にマーケターである德光氏一人が企画・実行・設定したものであり、新田氏も「作業に手間取ることなく実行できたおかげで、今後の施策立案やPDCAの高速化に貢献できた」と話した。

施策のPDCA高速化、リッチメニューの戦略的活用へ

 DeNAではLINE × Brazeの組み合わせにどのようなことを期待し、今後どのように展開していきたいと考えているのだろうか。

 大西氏が期待を寄せるのがAI機能だ。マーケティングコミュニケーションでは「誰に」「何を」「どのように」届けるかというWho・What・Howがポイントになる。特にAIの活躍を期待するのは「How」の部分で、チャネルの選定や配信タイミング、文面や素材案などもAIが担うことで、「施策の精度とスピードのさらなる向上が期待できます」と大西氏は話す。

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 德光氏は「LINEというチャネルの効果を最大化するため、リッチメニューの活用を考えていきたい」と言う。Brazeを活用すればリッチメニューの出し分けはできるが、若干の技術知識を要するため、非エンジニアだと対応がなかなか難しい。この点について新田氏は「多くのユーザー企業から問い合わせをいただいており、リッチメニューの出し分けをさらに容易にできるように開発作業が始まっています」と説明する。

 最後に新田氏は、こうした意見に謝辞を示しつつ、「これからも企業とユーザーのより良いコミュニケーションに貢献していきたい」と述べ、講演を終えた。

Braze導入事例集のご案内

 2020年に日本に上陸してから現在に至るまで、あらゆる規模の企業がBrazeを活用して、期待以上の成果を上げています。企業のブランド価値、エンゲージメント、売上の向上などにBrazeがどう活用されてきたのか、ぜひご覧ください。

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この記事の著者

岩崎 史絵(イワサキ シエ)

リックテレコム、アットマーク・アイティ(現ITmedia)の編集記者を経てフリーに。最近はマーケティング分野の取材・執筆のほか、一般企業のオウンドメディア企画・編集やPR/広報支援なども行っている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:LINEヤフー株式会社

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2025/07/01 10:00 https://markezine.jp/article/detail/49195

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