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Google検索はもう終わりなのか?幹部たちが語った「質」で測る新時代【GML2025】

測定の不透明性:パブリッシャーの課題

 マーケターにとって最大の障害は、「AI検索由来のトラフィック」が従来の検索と区別されていない点だ。広告レポート上でも、AI OverviewsやAIモードでの表示結果は個別に分類されていない。

 Googleはこれについて、「検索語句レポートにおいて、配置(placement)ごとの分類は行っていません。レポートは広告主にとって“アクション可能な情報”に焦点を当てているからです」と説明している。

 このため、オーガニックトラフィックが減少している理由を定量的に分析したいと考えるサイト運営者やSEO担当者は、自分たちで独自の測定手法を構築する必要に迫られている。

Googleの未来像に適応するしかない現実

 GoogleはAI検索の未来を楽観的に描いている。クリックは減っても質が向上する、広告は影響を受けない、ユーザー体験は改善している――こうしたポジティブな語り口の裏で、実際には多くのサイトがトラフィック減少という現実に直面している。

 Googleの幹部は「質の高い訪問者が増えている」と語るが、その根拠は乏しく、マーケターやコンテンツ制作者にとっては「信じて従う」しかない状況だ。今後は、AI検索のトラフィック傾向を自社で測定・分析する力が求められ、SEO戦略やコンテンツのあり方にも大きな転換が迫られている。

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この記事の著者

岡 徳之(オカ ノリユキ)

編集者・ライター。東京、シンガポール、オランダの3拠点で編集プロダクション「Livit」を運営。各国のライター、カメラマンと連携し、海外のビジネス・テクノロジー・マーケティング情報を日本の読者に届ける。企業のオウンドメディアの企画・運営にも携わる。

●ウェブサイト「Livit」

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/06/13 09:30 https://markezine.jp/article/detail/49289

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