部門間の連携強化も実感 サイロ化を防ぐ一手に
━━ClipLineでの「CEOクローン」活用を振り返り、その成功要因をタッチスポットはどのように見ていますか?

犀川(タッチスポット):一つは、やり切るスタンスを持つことです。「CEOクローン」を信じていただき、当社カスタマーサクセスと一緒に本気で向き合っていただけたことに、ClipLine様が成果を上げられた要因があると思います。
また、ClipLine様はいわゆるThe Model型の組織体制を取られていますが、分業体制の弊害としてよく挙げられるサイロ化の解決にも「CEOクローン」は有効です。同社の使いこなし方はまさに部門間連携の強化へと向かわれているように感じました。
清水(ClipLine):当社でも意識しているように、マーケティング、インサイドセールス、フィールドセールス、すべての部門が「CEOクローン」のデータを確認して連携すれば、顧客の状況や次回アプローチで伝えるべきことなどの認識に齟齬がなくなっていきます。各部門間の連携強化という面でも力を発揮すると思いますね。
「CEOクローン」で広がる可能性 人と連携する機能の拡充へ
━━最後に、今後の展望をお聞かせください。
清水(ClipLine):特にフィールドセールスの部分では「CEOクローン」をまだまだ活用しきれていないため、もっと積極的に活用していこうと取り組んでいます。「CEOクローン」で実現している質の高いヒアリングを基にすれば、より良い結果につなげられるはずです。現在よりもさらに活用を進めて、新たな使い方を作り出していきたいと考えています。
犀川(タッチスポット):「CEOクローン」はこの9月にさらに大幅なアップデートを実施します。個別の視聴データについても、AIが分析して興味度のスコアと理解度のスコアに分けた上で、どのステータスが高いか、どこに興味を持っているか、どの部分で懸念を抱いていそうかといった情報が可視化されるようになる予定です。
犀川(タッチスポット):また、AIが「CEOクローン」と視聴者の対話履歴から「この人はこういう状態であると考えられます」といった分析結果をよりしっかりとレポートし、次の手を提案してくれる機能も追加されます。これにより、ナーチャリングはもちろん、フィールドセールスの方々にもより積極的にご活用いただけるはずです。

さらに、お客様とのコミュニケーションにおいて、人間が介入しなければならないタイミングについても、様々なチャレンジを行っています。たとえば、「CEOクローン」をご覧いただいている方がリアルタイムで管理画面から確認でき、その方に対して「今、目の前に担当者がおります。よろしければお話しいたしませんか?」とポップアップ表示し、視聴者がOKボタンを押すと、インサイドセールスと直接つながって「CEOクローン」上でその場で対話できる……といった機能も9月でリリースいたします。

今後も続々と機能をリリースし、テクニカルな面とフィジカルな面の両方でカバーしていきたいと考えています。マーケティング、インサイドセールス、フィールドセールス、すべての皆様が使いたいと思っていただける機能を、高速で積極的に拡充していく予定です。