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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Autumn

特集:スポーツが拓くマーケティングの可能性

「推し活」にも対応!3つの体験でDAZNが実現する“共感”と“熱狂”のマーケティング

スポーツ&エンターテインメントのDAZNへ

――DAZNオリジナルのコンテンツも提供しています。こちらは、どのような狙いなのですか?

笹本:スポーツの試合は週末に開催されることが多いため、試合が少ない平日にもDAZNに接触してもらえるように、ドキュメンタリーやニュース性のあるコンテンツを提供しています。また、スポーツはライブの熱量が高いですが、その裏側には様々なストーリーがあります。それを伝えることで、ライブ視聴の体験を向上させるという相乗効果を狙っています。

DAZNのオリジナルコンテンツ(一部)
DAZNのオリジナルコンテンツ(一部)

 これまでは「スポーツのDAZN」というイメージでしたが、これからは「スポーツ&エンターテインメントのDAZN」を標榜したいと考えています。たとえば、モータースポーツであれば、クルマの種類や仕様だけでなく、選手個人やチームに焦点を当てたコンテンツを作っています。これにより、幅広いファン層を開拓できます。また、Formula 1(F1)は女性ファンも多いです。多様な人たちに視聴してもらうためにも様々なコンテンツの提供は重要です。

――多様なコンテンツやサービスによって、どのような視聴体験や広告体験を提供していきたいですか?

笹本:背景にあるストーリーを知ることで体験はより充実しますし、その打ち出し方によってファン層も多様化します。私たちとしては、見る・応援・参加という3つの体験を充実させて、消費者のエンゲージメントを高める機会を広告主企業に提供することに注力していきます。

 また、近年はスタジアム自体がデジタル化する中で、それを支えるプラットフォームとして、スタジアムの外にも熱量を届けられるような体験を充実させていきます。

 欧米市場では、ブランディングや販売促進の機会提供の面でかなり進んでいるため、日本はまだ伸びしろがあります。私たちが海外の先進事例を日本の企業に紹介していきます。一方で、日本ならではのスポーツとブランドの関わり方を海外に発信することにも挑戦したいと思います。日本発で展開しているMoment Boosterなど、日本が起点となるサービスを増やしていきたいですね。

エンターテインメントとして楽しめる広告を作る

――最後に、今後の施策について展望を教えてください。

黒川:引き続き広告でもイマーシブな視聴体験を提供していこうと考えています。一般的に「広告は邪魔」というイメージが強く、広告スキップのニーズも大きいです。しかし、最適なタイミングと手法で広告を出せれば、観戦体験の一部として見てもらうこともできると考えています。広告をエンターテインメントに昇華させる取り組みを強化していきます

笹本:野球場では、あるスポンサーの看板広告に選手が打った球が当たると、その選手に賞金が出るという施策があります。広告がエンターテインメントになっているんです。そのように、ファンに広告も楽しんでもらえるストーリー作りをお手伝いすることも、私たちの役割だと考えています。

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この記事の著者

伊藤 桃子(編集部)(イトウモモコ)

MarkeZine編集部員です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

加納 由希絵(カノウ ユキエ)

フリーランスのライター、校正者。

地方紙の経済記者、ビジネス系ニュースサイトの記者・編集者を経て独立。主な領域はビジネス系。特に関心があるのは地域ビジネス、まちづくりなど。著書に『奇跡は段ボールの中に ~岐阜・柳ケ瀬で生まれたゆるキャラ「やなな」の物語~』(中部経済新聞社×ZENSHIN)がある。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2025/09/10 08:00 https://markezine.jp/article/detail/49559

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