2025年9月2日、電通デジタルはTag Japanと共同で、訪日外国人観光客向けの多言語・多文化対応広告コンテンツ制作ソリューションの提供を開始した。
インバウンド市場は近年、訪日外国人観光客の消費活動拡大により成長している。2024年には訪日外客数と消費額がいずれも過去最高を記録し、ターゲットごとに最適な広告配信体制の必要性が高まっていた。しかし、多言語対応や訴求ポイント設定、制作リソース確保の課題もあった。
同ソリューションでは、観光地や自治体、小売業などがインバウンド市場での情報発信を効率的に行える体制を整えたという。
Tag Worldwideのインド拠点であるTag India内に設置された「ジャパンデスク」を稼働させ、約1,000名のエキスパートが在籍。日本語対応可能な人材がリードするジャパンデスクでは、電通デジタルからのクリエイティブディレクションを受け、広告コンテンツのクリエイティブローカライゼーションを進める。
提供する広告コンテンツは、英語・中国語(簡体字・繁体字)をはじめとした約120言語に対応可能で、目的や文化背景に合わせた訴求やデザイン、コピーの高速制作が可能である。対応するフォーマットはSNS広告やディスプレイ広告など多岐にわたる。
また、A/Bテストや電通デジタルが保有するマーケティングデータの連携により、広告効果を最適化した改善サイクルも実現した。
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