2025年9月3日、DeepLは企業向け自律型AIエージェント「DeepL Agent」を発表した。「DeepL Agent」は、企業における煩雑で反復的な業務プロセスの効率化と自動化を目的に設計されたAIプロダクトである。
同エージェントは、営業・財務・マーケティング・人事・ローカリゼーションなど様々な業務領域の自動化に対応可能。事務職や専門職が日々直面する時間のかかる作業をAIが担い、担当者の業務効率や生産性の向上を支援する。DeepLが強みとする品質、精度、セキュリティおよび言語の専門性に基づき、企業業務を支えるAIとして設計された。

また、「DeepL Agent」は、仮想キーボード、ブラウザ、マウスなどを介して、既存のデジタルインターフェース上でユーザーの指示に従い業務を安全かつ自律的に遂行する。ユーザーは自然言語で指示を出すだけで、各種業務の依頼や処理の自動化が可能となる。また、既存のやり取りからAIが学習し、使うごとにユーザーごとのニーズや日常業務によりパーソナライズしたサポートの提供が可能である。
対応業務領域は営業チームのインサイト抽出、財務部門での請求書処理自動化、ローカリゼーションチームにおける翻訳・承認業務など多岐にわたる。多言語対応のほか、全社横断的な幅広い用途を想定した汎用型AIエージェントとして設計されている。
セキュリティ面も重視されており、管理者やチームリーダー、経営層が利用状況や出力を直接管理できる機能を備えている。リアルタイムでの業務監視、操作一時停止やレビュー、人による検証・承認など多層的な安全機能も実装されている。
現在、同エージェントは一部のパートナー企業とともにベータ版でテスト運用を実施中であり、今後数ヵ月以内に一般提供を開始する予定。
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