電通は2025年9月8日、テレビとデジタル広告を統合管理するダッシュボード「MIERO Digi×TV」をDOOHに対応させ、3媒体横断の統合リーチ分析を実現した。LIVE BOARDと連携し、本日から実証実験を開始。結果可視化は最短5日で、予算配分や媒体選定も支援する。
「MIERO Digi×TV」は、テレビとデジタル広告の出稿状況を一元管理できるダッシュボードで、拡張により3媒体のリーチを同指標で評価し、重複や到達効率を横断で把握できるようにした。同サービスは、同社が提唱する次世代マーケティングモデル「Marketing For Growth」におけるROI Managementのプロセスに位置づけられる。
DOOHは交通広告・屋外広告・商業施設などに設置されたデジタルサイネージを活用した広告で、市場拡大にともない複数メディアを横断した予算配分や効果予測・分析の高度化が課題になっていた。また、これまで3媒体を横断する統合分析手段は限られており、効率的な配分設計に課題があった。
同機能追加により、テレビ・デジタル・DOOHの統合リーチに加え、ターゲットリーチ効率の比較、媒体選定、広告予算配分が単一ダッシュボードで可能になった。キャンペーン終了後の分析結果は最短5日で可視化でき、迅速なPDCAを後押しする。
さらに、メディアプランニング支援ツール「クロスメディア・プランナー」との併用で、3媒体を横断したプランニングから効果測定までを一気通貫で実行できる。
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