「楽しみながらつくる」ことがブランドの原動力に
――今後、GABANのInstagramをどのように活用していきたいですか?
伊藤:まだアカウントを開設して1年半です。何かを大きく変えるというよりは、裾野を広げるためのマイナーチェンジを続けていきます。10万人まで来られたのも、今のクリエイティブや世界観を評価いただいたためだと思っています。投稿の分析や生のお声を統合的に評価しながら、変えるところと変えないところを見極めて運用していきたいです。
丸子:店頭へいかにつなげていくかを常に考え、SNS上だけにとどまらないよう、その先の部分も大事にしていきたいと思います。
中村:GABANブランドの純粋想起率向上に貢献することは大前提ですが、大切にしたいのは、「運営側が楽しむ」ことです。その姿勢がないとブランドの魅力が伝わらないと思っています。GABAN Magazineを運営していて楽しいと思えるようなチーム(社外含む)作りも大切にしたいです。楽しみながら作ったものを、多くの人に見ていただければ嬉しいです。
ここに注目!『GABAN Magazine』流 SNS活用のポイント
Instagramを始めとするSNSの運用において、フォロワー数やエンゲージメント率がKPIに設定されることも少なくありません。しかし『GABAN Magazine』は、純粋想起率という長期的なブランド育成指標をKPIに据えています。「純粋想起率の向上が売上に結びつく」という考え方が、SNSチームだけでなく社内に広く浸透しているという点も大きな強みです。社内への説明を続けてきたことが、短期的な数値に惑わされず、ブレない運用を可能にしています。
加えて、営業との連携や店頭販促を意識したコンテンツ設計に取り組まれている点も注目すべきポイントです。SNSでの接触から購買に至る顧客の多くは、直接リンクをクリックするのではなく、店舗で商品を思い出したり、検索して詳しく調べたりします。SNS上の世界観とリアルな購買接点をどう連動させるか。この視点こそが、SNSマーケティングを売上という成果に結びつける鍵となります。
SNSを何のためにやるのか。この問いに向き合い、ブランドの軸を持ちながら運用を続けてきたことが、開設1年半で社内外から評価される成果につながっています。この取り組みは、多くの企業にとって参考になる事例です。
