世界観とクリエイティブの質を両立する工夫
――コンテンツを作っていく中で、どのような部分にこだわっていますか。
伊藤:シェフコンテンツはプロが紹介する料理なので、日常よりも少し特別感を出しながら、ジャンル、スパイスの種類が偏らないようバリエーションを広げています。ブランドガイドラインを最初に関係者の皆さまに共有したうえで、アウトプットは自由にしていただくという流れで制作しています。基本的にプロフェッショナルインスピレーションという土台は変えず、その中で柔軟性を持たせる形です。

中村:社外パートナーと一緒に取り組む際、ブランド側の私たちがあまり要望を出しすぎると、投稿を見てくださる方々の共感を得にくくなることがあると考えています。ざっくりとしたイメージだけ伝えて具体的な内容は任せることで、統一感がありつつオリジナリティもある投稿になっていると思います。
料理家コンテンツとオリジナルコンテンツは、丸子とも意見交換しながら、量販店を利用されるお客様や、流通を意識して作っています。丸子は営業経験と料理好きという自らの知識、母親であるという属性も活かして、当事者の共感を生みやすい提案をしてくれます。
丸子:私自身がターゲットのひとりでもあるので、「自分だったらどう感じるか」という視点を大事にしています。プロや本格感というGABANのブランドガイドラインはありますが、スパイスはまだまだ日本に根付いている途中です。だからこそ、家庭用製品としての身近さも感じていただけるよう、しっかり伝えていきたいと思っています。

難易度の高い「SNSと店頭の連動」を考え続ける
――SNSの運用が、店頭や売上に影響している手応えはありますか?
丸子:SNSから店舗への反響に直接つなげるのは本当に難しいと感じています。GABAN Magazineはオシャレで洗練されていて、とてもかっこいい世界観を持っています。一方で、毎日のようにスーパーに通っている身からすると、そのような場所とGABAN Magazineの世界観は一定の距離があり、どうマッチングさせるかには常に頭を悩ませているところです。
GABAN Magazineでは多くのプロの方に、スパイスを使ったコンテンツを展開していただいています。今後は店頭販促を見据えたレシピ紹介も強化したいです。
――運用1年半で10万フォロワーを達成されていますが、何か変化はありましたか?
中村: GABAN Magazineに対する社内外からの評価が大きく変わったなと感じています。社外からは、コラボレーションのお声がけをいただく機会が増えました。実際にお声がけいただいた企画を具現化する流れも生まれており、これは10万人という節目があったからだと感じています。

