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「検索」から「委任」へ。Google×WalmartとChatGPT広告が示す「選ばない」購買体験

ChatGPT広告の衝撃──AIとの対話に「説得」は介入できるか

 AIが購買判断に関与する世界では、広告の役割も変化する。従来の広告は、検索結果やメディア上で表示され、視認性やクリック率を高めることが重視されてきた。しかし、AIは広告を「見る」存在ではない。広告や商品情報を評価し、推薦候補として適切かどうかを判断する。

 ここで広告は「説得の手段」から「判断材料」へと性質を変える。ユーザー条件への適合度、信頼性、満足度への影響といった要素が重視され、単に露出するだけの広告は意味を持ちにくくなる。

 こうした文脈で注目されるのが、OpenAIによるChatGPTの広告テストである。OpenAIは、米国の成人無料ユーザーおよび新設された月額8ドルの「ChatGPT Go」プランを対象に、広告・収益化を視野に入れたテストを開始すると発表した。

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出典:OpenAIによる発表

 特徴的なのは、広告がAIの回答とは明確に分離された別枠で表示され、かつ関連性がある場合にのみ表示される点である。ユーザー体験の観点では、回答を読む行為と広告を見る行為が意図的に切り分けられている。

 操作性も従来の広告体験とは異なる。ユーザーは広告を前提に行動するのではなく、対話の流れの中で補足情報として広告に接する。広告は会話の主役ではなく、必要な場合にだけ現れる選択肢の一つとなる。

 ユーザーの反応は分かれている。「無料で使えるなら広告は許容できる」「関連性が高ければ便利だ」といった受容的な声がある一方で、「回答の信頼性が損なわれないか」「広告と情報の境界は守られるのか」といった懸念も見られる。この反応は、AI時代の広告が、ユーザー体験を損なわない形でのみ成立することを示している。

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「AIO(AI最適化)」の時代──アルゴリズムに依存せず、選ばれるための条件

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この記事の著者

岡 徳之(オカ ノリユキ)

編集者・ライター。東京、シンガポール、オランダの3拠点で編集プロダクション「Livit」を運営。各国のライター、カメラマンと連携し、海外のビジネス・テクノロジー・マーケティング情報を日本の読者に届ける。企業のオウンドメディアの企画・運営にも携わる。

●ウェブサイト「Livit」

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2026/02/06 09:00 https://markezine.jp/article/detail/50329

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