「リアルでの暇つぶしスポット」に関する検索結果と対策状況
図1でピックアップしたように、カフェやファストフード店といった暇つぶしスポットのキーワードも比較的検索数の多いキーワードである。これらのキーワードの検索結果を調べたのが以下である。
ユーザーの検索意図は「近くにあるマクドナルドやスターバックスの場所を知ることにあった」と推測されるが、実際に地図が掲載されているサイトはピンク地の箇所のみとなっており、ゲーム、小説に比べるとユーザーニーズにマッチしていない状況と言える。
特にEZGoogleに関しては、ほとんどの検索結果が辞書系サイトになっており、ユーザーニーズとは全くマッチしていない。
辞書系サイトが検索結果上位にヒットされやすいモバイル検索状況
過去のコラムにて調べたいくつかのキーワードに関しても、多くの辞書系サイトが検索結果の上位に表示されていた。実際にどのくらいのボリュームでヒット/流入しているのであろうか。
“マクドナルド”“スターバックス”の両ワードでEZGoogleの1位に表示されているBIGLOBE百科事典であるが、辞書箇所のみで月間4,000万PV(2008年8月/媒体資料より)のトラフィック流入がある。本体サイトであるBIGLOBEのTOPページは月間70万PV(2008年8月/媒体資料より)しかないことを考えると、BIGLOBE百科事典への流入のほとんどは、検索またはブックマーク経由と言えよう。
このBIGLOBE百科事典への流入数は、ユーザーが一回アクセスした際に見るページ数を2ページと仮定すると、一カ月の間に述べ2,000万人が来訪していることになる。全モバイルユーザー数を考えても膨大な量であることが分かる。
特にキャリア公式のモバイル検索エンジンの場合、被リンクを全く見ず、サイト内部のコンテンツ優位性のみをチェックしていることが多いため、全体のテキストボリュームやキーワード量が多い辞書系サイトが上位にヒットしている。