SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2026 Autumn

マーケティング最新事例 2026

125%成長を実現!駆け込み寺から「歯槽膿漏予防といえばデントヘルス」へイメージを転換したライオン

 オーラルケア市場で500円以上の高価格帯が伸びを見せる中、前年比125%超の成長を続けるライオンの「デントヘルス」。従来の駆け込み寺的イメージから「歯槽膿漏予防といえばデントヘルス」イメージへと脱却したリブランディングや、詳細な顧客インサイトの捉え方、今秋の新製品施策について、ライオン株式会社の遠矢氏に話をうかがった。

高価格帯市場を牽引する疾患予防訴求系歯磨き

――はじめに、ライオンのオーラルヘルスケア領域のブランドのポートフォリオについて教えてください。

遠矢: ライオンのオーラルヘルスケア分野では、様々なブランドを展開していますが、大きな軸として「お悩み別のソリューション提供」が存在します。たとえば口臭をケアしたい方には「NONIO」、美白をケアしたい方には「Lightee」、歯槽膿漏などの疾患予防訴求系なら「デントヘルス」が対応しています。歯やお口の気になりごとは年齢によって変化する側面もありますが、年齢ではなく意識や気になりごとで選んでいただいている傾向が強くなってきています。

ライオンのオーラルヘルスケアアイテム

――ライオンでは近年オーラルヘルスケア事業において、高価格帯ラインの商品に注力されています。その理由を教えてください。

遠矢:現在、オーラルヘルスケアの市場では500円以上の高価格帯の商品が伸長し、市場全体の成長を牽引しています(2025年インテージSRI+)。特に、高価格帯の中で売上の7割を占めているのが、歯周病対策等のいわゆる「疾患予防訴求系」のアイテムで、900円以上の価格帯がそのウェイトの大部分を占めている状況です。疾患予防訴求系・高価格帯の攻略が今後に向けて非常に重要になるという見込みのもと、当社としてもラインナップ拡充を強化しているのが大きな背景です。

画像を説明するテキストなくても可
ライオン株式会社 国内BUヘルスケア事業本部 オーラルヘルスケア事業部 遠矢 花瑞氏

 高価格帯市場が伸びている背景には、お客様の意識の変化が大きく関係していると捉えています。感染症流行を経験したこともあり、昨今、お客様の中での自己管理意識が向上し、セルフケアや健康寿命への関心が高まっています。オーラルヘルスケア分野においてもその傾向は顕著で、歯科検診の受診率は2014年の39.9%から2024年には53.7%と、10年前と比較して15%ほど増え、約半数の方が定期的な歯科健診を受診する時代になっています(2014年、2024年ライオン調べ)。

 こうした背景も相まって、ヘアケアやスキンケアのように、口腔環境もより良いものにしたい、より良いアイテムを使いたいというニーズが加速してきていると考えています。

危機感から親近感へ、ブランドイメージ転換

――そうした市場や生活者の意識変化に対して、疾患予防訴求系の気になりごとに対応する「デントヘルス」はどのようなアプローチをされているのでしょうか。

遠矢: 高まる予防ニーズにより合致したブランドイメージへシフトするため、2025年秋からコミュニケーションを変えています。これまでの「デントヘルス」ブランドは、たとえば、歯が1本抜けてしまうとバラバラとドミノ倒し的に歯が崩れてしまうようなクリエイティブを用いていました。歯槽膿漏への不安感からの“駆け込み寺”的にご使用いただくというイメージ・立ち位置を確立していたのです。

 しかし、これからは「歯周病予防も含めて歯槽膿漏まで予防できる、これからの予防を考えたときに、歯槽膿漏予防といえばデントヘルス」というブランドイメージを高めていくことで、お客様に「私のブランドだわ」と思っていただけるように成長していこうとしています。

――コミュニケーションのトーンはどのような変化をしたのでしょうか?

遠矢: 以前は説得力と強さを感じるタレントを起用するとともに、「今のままだと危ないですよ」「なんとかしないといけないよね」と、危機感に共感していただくようなトーンのコミュニケーションが中心でした。

 そこから「これからの予防といえばデントヘルス」というイメージを持ってもらうために、力強さと親しみやすさのバランスが絶妙な松重豊さんをイメージキャラクターに起用し、お客様に寄り添うようなコミュニケーションへシフトしています。

次のページ
125%成長! 高価格帯成功の秘密とは

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
マーケティング最新事例 2026連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

伊藤 桃子(編集部)(イトウモモコ)

MarkeZine編集部員です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2026/09/28 08:00 https://markezine.jp/article/detail/77356

Special Contents

PR

Job Board

PR

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング