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CMS徹底活用ガイド

元ベンダーが語る!CMS業界四方山話(前編)


自治体は絶好のターゲット?

―― ここで余談ですが、昨年あたりCMS業界が自治体ブームだったというウワサを聞いていたのですが。

T氏 私が在籍していたベンダーは数年前から自治体に向けて集中的に営業していましたよ。実は自治体はCMSをいれるのにはぴったりのターゲットだったのです。なぜなら、自治体も最近はWebサイトに力を入れていますが、彼らはWebサイト専任の担当者を雇うことはできないのですね。

 そこでだいたい“パソコンの強い人”が中心となって運用するわけなのですが、異動があったりすると、運用できなくなってしまうので、サイト運用に困っているところが多く、CMSはまさに彼らにぴったりなシステムだったのです。

 自治体専用のCMSも世間的にはあまり知られていませんが結構あります。富士通さんのi‐City Portalとか、NECのマルチメディアコンテンツBOXなど、いわゆる全国どこにでもある自治体に強い大手SIerが自社で開発し販売しています。ただこの自治体マーケットにおける競争は、声を大にできない取引部分もあったりしますので、製品力だけでは勝てない世界だったりしましたね(笑)。

―― 談合チックな感じでしょうか(笑)。

T氏 (笑)。このマーケットの場合、大手SIerは自前のCMSを持っていて我々とは組めないので我々は、独立系の地元システム会社さんと組むことが多かったです。結構どこの地域にも、地元企業や自治体を相手にしている地元システム会社があったりするので、いろいろなところにご協力頂きましたね。

 勝手な予想ですが、あと2年ぐらいで、自治体のCMS導入は一通り完了すると思います。自治体は隣の芝生を見て仕事をする部分があるので、各自治体がCMSを入れはじめると、どこも右ならえ的に導入を検討するところなんですね。もちろん自治体規模によっても予算の違いがあるので、どこも同じものを使うのは不可能ですが、そういったところでも何らかのCMS的な製品を導入されるのではないでしょうか?

後編では、CMS業界の未来像を中心に四方山話が進んでいきます! お楽しみに!

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

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MarkeZine(マーケジン)
2007/04/19 11:16 https://markezine.jp/article/detail/873

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