調査結果サマリー
昨今注目を浴びている、安価、短納期で導入できるクラウドコンピューティングに対する意識や利用状況を把握するため、企業の情報システム担当者を対象に調査を実施いたしました。
調査結果から、クラウドコンピューティングの認知者は約8割、クラウドサービスの導入検討は約3割にのぼり、注目度の高さがうかがえます。また、プライベートクラウド(※)を構築するための重要なテクノロジーのひとつであるシステムの仮想化については、全体の3割以上が自社システムにおいて既に実装しており、そのうち範囲拡張を予定している企業も多いことから、仮想化を利用したプライベートクラウドが今後導入促進されると予測されます。
クラウドサービスの導入を検討している企業の障壁としては「データが外部に出ることが不安」「事例が少ない」との回答が多く挙がり、また、導入を予定していない企業が検討するきっかけとなる情報としては「費用対効果モデル」「導入による成功事例」が多く挙がりました。このことから、費用対効果や事例の提示、セキュリティレベルの保証がクラウドサービスの利用促進につながると思われます。
調査結果のトピック
- クラウドコンピューティングの名称認知は約8割にのぼる
- 利用・検討はパブリッククラウドよりプライベートクラウドの方が多い
- システム仮想化している企業は3割超。うち約7割が拡張予定
- 売上高500億円以上の企業の5割以上がプライベートクラウドを既に導入、または検討している
- クラウドサービスへの期待はコストの削減
- 導入に至るまでの障壁は「データを外部に預けることの不安」「事例の少なさ」
- 検討のきっかけは「費用対効果モデル」「成功事例」
プライベートクラウド:業界内・企業内(ファイアーウォール内)などのサービス
調査概要
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 調査地域:全国
- 調査対象:24歳以上の男女 ※調査会社が保有する調査パネル
- 有効回答数:400サンプル
- 調査日時:2009年11月6日~11月9日
回答者プロフィール
- 売上高10億円以上の企業に勤務し、以下の業務に関与している正社員
- 社内基幹システム導入
- 社内ネットワーク・インフラ
- ハードウェア
- パッケージソフトウェア
- 情報セキュリティ