Google Labsの実験サービスとして始まった「Living Stories」は、報道機関がそれぞれのサイトで同じ情報を展開するのではなく、ひとつのURLで提供されるページ上に情報を統合する。
たとえば、米国の医療保険制度改革についてのニュース、地球温暖化についてのニュースがまとめられ、いつ更新されたかがわかるようになっている。各トピックのリンクをクリックすると、そのニュースの概要や時系列で変化がタイムライン表示され、その下に、各ニュースの見出しと記事の一部が表示される。ひとつのトピックは、ニューヨーク・タイムズとワシントン・ポストごとに分かれており、2紙のニュースはあくまでも別個にまとめられている。
日本でも、日経・朝日・読売の3紙が、オンラインで読みくらべができるサイト「あらたにす」を公開している。「あらたにす」は各紙の報道の違いを比較することが主眼だが、「Living Stories」はひとつのニュースの時間的な変化をわかりやく提示することがテーマとなっており、2つのサイトを比較するのも面白いだろう。
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