自社商品をレビューしているブログを探せますか?
和田
企業の担当者さんは自社製品のレビューを読みたくても、どうやって探せばいいのか、わかっていない部分があると思います。
テクノラティなど、ブログ検索でも見つかると思うのですが、テクノラティ自体を知らない。Web2.0をどう自社マーケティングに…とかいう抽象的な議論の前に、まずは「ブログ読んでみようよ」と言いたいです。
編集部
Web2.0はインパクトが大きかったですからね。
和田
担当の方には是非一度、MONO-PORTALなど経由して、一般ブロガーのレビュー記事をじっくり読んでもらいたいですね。普段、ネット上の「クチコミ」情報にあまり触れていない企業担当者が「これからはクチコミだ!」とか騒ぎ出すと、どうも違う方向に走ってしまうようです。最近、商品紹介記事に対してお金を払うというビジネスモデルもありますが、やっぱりどこか「匂い」が違います。ブログって「書かせる」ものじゃないんです。
編集部
そうですね。企業側のリテラシーも高まっていかないとですね。
ブロガーは「目の前のにんじん」に注意しよう!
編集部
一方、ブロガーが心がけるべきことはなんだと思いますか?
和田
今年の1月にレビューブロガーとしてどうあるべきか、という記事を自分の個人ブログでも書いたんですが(
注5)、ポイントは読む側の視点を持つことだと思います。アフィリエイトとか検索エンジン対策とか、いろいろ考えると軸足がずれていってしまうのですが、読み手に対して何を伝えたいのか?読み手にとって必要な情報は何なのか?をしっかり持つことが大切。その視点があれば、信頼されるブログになるし、ブログとしての価値も高まっていくと思いますよ。
ブログPRや、企業のモニター企画に参加すると、書きたいことが書けなくなるというリスクもあるんです。いつの間にか、企業担当者が喜びそうな、企業寄りの記事を書き始めてしまう・・・これが陥りやすい「罠」ですね。それじゃあ、モニター企画とか、企業とブロガーが関係を持つこと自体がダメなのかというと、それも違うと思います。やり方次第でしょう。win-winの関係が作れると私は信じています。
編集部
目の前のにんじんより、長期的な視点ですね。
和田
ブログマーケティングといえば、最近本が送られてくるんですよね。ブログやAmazonにレビューを書いてくださいということだと思うのですが。まったく知らない出版社や編集者の方からだと、ちょっと困惑します(笑)。
編集部
編集者もAmazon対策に必死なんです(笑)。さて、最後にMONO-PORTALのこれからなのですが…。