AND検索は半数以上が利用されていない?
これまで企業目線で話をしてきたが、同様に、消費者も情報に埋もれている、と鈴村氏は指摘する。
日経プラスワンの調査結果によると、目的の情報が見つからずイラッとした経験がある人は65%に上り、検索結果の件数が多過ぎてチェックしきれないという声も58%上がっていることがわかった。業界人は当然のように利用している『AND検索』も、
利用している人が48%・知らない人が18%と、半数以上の人がAND検索を利用できていないという驚くべき結果となった。
これまでの検索エンジンは、ユーザーが検索ワードを知らない/思い出せないと、欲しい情報に辿りつくことができない、という問題を抱えていることがわかった。これは大きなビジネス機会のロスに繋がり、ECサイトでは致命的だ。
ワードクラウド検索で消費者を導く
これを解決してくれるのが、プラスアルファ・コンサルティング社の開発した「アルファスコープ」という新型検索エンジンだ。アルファスコープは、テキスト情報をクローリングして、サイト内のテキストマイニングをすることにより、「消費者のニーズ」と「企業の露出したい情報」をマッチングさせてくれる。
今まで自分の探している情報に辿りつけずに途中であきらめてしまっていたユーザーを誘導するこの機能は、コンバージョンアップだけでなく、サイトの回遊率を上げ、アップセルにも繋げることができる。
キーボードで文字を入力するのではなく、気になるワードをクリックするだけで新たな検索ができるので、リテラシーの低い一般ユーザーにとって利便性が高いだけでなく、スマートフォンやiPadなどのタッチパネル端末でも重宝するだろう。
アルファスコープは、今年の5月に誕生以来、わずか数カ月の間に10社以上で導入が始まっているそう。トライアル版も用意されているので、気になる方は試していただきたい。