日本でも300社が導入! リクルーティング分野のソーシャル活用事情
初めまして。春日博文と申します。私は今年の4月に大学を卒業し、株式会社ソーシャルリクルーティングを創業しました。私がちょうど就職活動をしていた2009年には、まだまだTwitter、Facebookなど利用している人は極少数でした。
しかし、このたった2年間で、ソーシャルメディアの台頭により、若年層を中心に、Twitterの利用は当たり前になりました。さらに、この記事を読んでいる皆様も、当たり前のようにFacebookを利用していることでしょう。
消費者に合わせて、企業がマーケティング等で活用し始め、消費者向けのマーケティング活動において、ソーシャルメディアはもはや欠かせないものになりつつあります。
今回、私が記事を書かせていただくテーマ、「ソーシャルリクルーティング」は、そのような背景の中から誕生したものであることは間違いありません。
しかしながら、ソーシャルリクルーティングという言葉自体、Yahoo!辞書に登録されたのもわずか半年前のこと。ソーシャルリクルーティングの明確な定義はまだありません。歴史が浅く、成功事例も数えるほどしかない状況です。
とはいえ、ソーシャルメディアを活用した新卒採用活動に取り組む企業が、2011年11月初旬時点で300社以上もあります。これは私の予測ですが、今年度で1000社以上の企業が活用し始めるでしょう。
創業してから、50社以上のソーシャルリクルーティング案件を手がけてきました。この分野では、どこよりも実績があると自負しています。ですが、ソーシャルメディアの使い方に正解はないのと同じように、ソーシャルリクルーティングにも正解はないとも思っています。それぞれの企業や個人にとって、最適な利用方法があるという前提で、この記事を書かせていただきたいと思います。
ソーシャルリクルーティングは、採用、そして「働くこと」を変えるかも?
本連載では、6回にわたり、日本の新卒採用におけるソーシャルリクルーティングについて説明します。第1回は、日本のソーシャルリクルーティングの現状を簡単に紹介します。第2回~第5回では、他社の取り組みなどを個別に取り上げて説明していきたいと思います。第6回では、ソーシャルリクルーティングが発展することにより、「採用」ひいては、「働くこと」そのものがはどう変わるのかについて、論じられればと思います。
とはいえ、ちょうど大学3年生の就職活動が始まる時期です。新しい手法、事例が次々に出てくるでしょう。それを受けて、連載の流れを変更することもあるかもしれませんが、ご了承いただければ幸いです。(次ページへ続く)