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【特集】音楽業界ネット活用最新動向

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ファンとアーティストへの還元がマーケットを変える

 最後に、音楽ビジネスで忘れてはならない視点は、「アーティストへの還元」だ。今のCDセールスは、付録や仕掛けが先行し、純粋に音楽だけで勝負したい新人アーティストへのチャンスが少なくなってきているという。

 だが梶氏は、この状況を悲観するのでなくチャンスと見ている。梶氏の理想は、音楽そのものへの対価が支払われ、そこからさらに良い音楽を生み出すというサイクルが回る、新しい仕組みを作ることだ。

株式会社EMIミュージック・ジャパン
プロモーション&デジタルマーケティング本部
デジタルマーケティング部 部長 梶 望氏

 音楽ビジネスの主役は、作品を買って支えるファンと音楽を作るアーティストの2者なのだ。梶氏は、その2者にだけは「不義理を働いちゃいけない」という。回りまわって、その意識の有無がキャンペーンやビジネスの成否を分けるという。

 「ビジネス色が強くても、それを喜んでくれるファンが多いのであれば、まだ不義理ではないんです。しかし、完全な一方通行になってしまって、当事者もダマした/ダマされたと感じるようだと、本当に炎上してしまう。アーティストもファンも気持ちよく楽しく、バランスよく回していくことが重要です」

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この記事の著者

モーリ・タロー(モーリ タロー)

フリーダムなIT系編集者・ライター
90年代半ばからIT系書籍編集者として『FreeBSD徹底入門』『ウェブログ入門』『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』などを手がける。
2008年に独立し、ソーシャルメディア、オープンソース関連を中心に執筆活動を行う。
2012年4月から、株式会社はてな シニア・エディター。

●hatena: http://www.hatena.ne.jp/mohri
●twitter: http://twitter.com/mohri
●Facebook: http://www.facebook.com/imkt5l

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/04/19 13:12 https://markezine.jp/article/detail/15497

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