「時節に合った調査結果」をプレスリリースして、メディア露出を図る
ネットリサーチを活用したコンテンツマーケティングに実際に取り組んだ企業の例を挙げていこう。石川氏が実例としてまず挙げたのは、調査結果をプレスリリース配信することで認知を広めるやり方だ。
「時節に合った調査結果をニュースリリースすることで、メディア露出を狙った方法です。上手く記事として取り上げてもらうことができれば、社名やブランドの認知拡大につながります」(石川氏。以下、同)
ポイントは、いかにマスコミに取り上げてもらえるかを考え、旬のテーマを決めること。メディアが興味を持ち、話題になりそうなテーマを選ばないと、編集部へ日々送られてくるプレスリリースの山に埋もれてしまうからだ。
さらに、認知を広めていくためには、継続してプレスリリース配信をする必要があるが、Fastaskであればコスト面で大きなメリットをもたらしてくれる。
「調査結果のニュースリリースをするために、1回の調査で30万~50万円というのは非常に負担が大きいはずです。その点Fastaskの費用感であれば、定期的なプレスリリース施策を実施したい企業の経済的負担を軽くできます。例えば、今まで月に1回しか配信できなかったものが、同じ費用で毎回配信できるようになるのです」
文具に代わるノベルティとしてイベント・展示会での名刺集めに活用
続いてはイベント・展示会での実例だ。
「よく展示会では名刺と引き替えに文房具などのノベルティを配布していますが、そのノベルティとして調査結果レポートを配布する方法です」
イベントに来られる方は“何か新しいものはないか”と情報収集に敏感な人たちだろうから、ありふれたノベルティでは、来場者の心をつかめない。Fastaskを利用して来場者特性を意識して調査を行い、調査結果をノベルティとして渡す方法は確かに来場者の注目を集め、多くの名刺が集まりそうだ。
「文具などのノベルティでは、制作期間もそれなりにかかりますが、Fastaskのスピーディーな調査であれば、短期間で制作することができます。例えばイベント1週間前に話題が上がったネタをすぐに調査して、結果のレポートをイベント当日までに準備することも可能です」
新規訪問を依頼するトークの材料に使うことで、アポ獲得の確率アップ
BtoB商材を扱っているのなら、こうして集めたリードを使う場合もあれば、新規開拓営業で電話をかけてアポイントメント獲得を目指す場合もあるだろう。その場合、なにも準備もせずただ電話をかけるだけでは、ターゲット企業の関心を惹くことはできない。わざわざ時間を取ってまで『会いたい』と思わせることができる材料が必要だ。
「そのような場合でもFastaskを使った調査結果を利用できます。ターゲット企業が興味を持ちそうな情報を調査を行い、『こんな情報を調査したので、ご紹介に伺いたいのですが』といったトークを展開して、アポを獲得する方法です。ある企業ではこの方法でアポ獲得率が実際に大きく上がったそうです」
マーケティング担当者とのアポを取りたいのならソーシャルメディアやスマートフォン広告の利用動向、人事担当者に求人広告を売り込みたいのなら就職/転職者の意識調査といったデータが喜ばれるだろうか。
ターゲットにする業界が明確に定まっているのなら、業界内でのブランド/商品力比較といった調査を実施するのも選択肢として良いかもしれない。