電通ワンダーマンの果たした役割
このプロジェクトで、電通ワンダーマンは、2つのWebサイトを新規に立ち上げ、複数の既存サイトをリニューアルし、ウェルカムキットや会報誌も刷新させています。さらに、各種DMなどの制作、コンタクトセンターの業務コンサルティング、アンケート集計フローの再構築などを行いました。もちろん、それぞれを単独で制作するのであれば、制作専門の会社に発注をした方がコスト的には安くなるかもしれません。しかし、この事例ように複数のコミュニケーションツールを組み合わせ、有機的なフローとして確立することは非常に難しいことになると思います。
今回の事例において、電通ワンダーマンが担当することによるクライアント企業のメリットは、次の2つになるでしょう。
1. マーケティング戦略に基づいて、各メディア(ツール)とそのリンケージを最適化する
2. ひとつひとつのアイテムのパワーではなく、トータルなフローの中で「結果の出る」システムを提案・構築・運営する
そして、このプロジェクトにおける私たちの設定テーマが、「顧客とのダイレクト・コミュニケーション構築」であったことは言うまでもありません。その結果はどうだったのでしょうか?
ここにひとつの数字があります。見込み顧客会員組織への登録数が、私たちがかかわった当初から2年後には、なんと3倍以上の数字で推移するようになったのです。そして、冒頭でも紹介したように、この会員組織の中から20%超の契約が確保できていたということは、評価に値する事実でしょう。そしてもうひとつ、何より私たちが誇りにしたいのは、リピーターが確実に育っているという事実です。商品そのもののクォリティの高さもさることながら、顧客と企業の関係を常に最良の状態に維持するために、電通ワンダーマンのDRMソリューションが大きな役割を果たしてきたと言えるのではないでしょうか。
何だか、とても手前ミソのような気もするのですが、実際に「携帯電話サイトからの申し込みでマンションが売れた」というケースもあったそうで、顧客と企業の信頼関係もここまでくればすごいなと、筆者自らが感心してしまったものです。