広告主の一方的なメッセージを消費者は受け入れない
では広告とコンテンツは何が違うのか?その差異を明確にする4つの視点が提示された。

「マーケターはこれまで消費者の行動を中断させて、広告への興味を引くことに注力してきた。それとは反対に、これから重要となるコンテンツの3要素は、Engagement(関わり合いを持つこと)、Provide Value(価値を提供すること)、Telling(ストーリーを伝えること)の3つだ」

「昔はブランド(広告主)は、自分たちが伝えたいメッセージをとにかく伝えればよかった。しかし、今や時代は変わり、現在の消費者はかつてないほどの情報に自らアクセスでき、またグーグル検索により大量の知識を手に入れた。
例えばこのコーラの広告の『できる限り、小さい頃からコーラを飲ませてね』という広告主のメッセージは、今の消費者には到底受け入れられない。こんな小さい頃に炭酸水飲ませていいのか?といったように、消費者は自分自身が信じる真実を探している」
ネイティブ広告とは?
そしてマーケターにとって重要なトレンドの2つ目「ネイティブ広告」の説明にうつる。
「ネイティブ広告とは、いわゆる流行語にもなっているが、コンテンツと同じ文脈で統合されている広告のこと」とジャスティン・チョイ氏は説明する。いわゆるTwitterやFacebook上のスポンサー記事のイメージだろうか。あからさまな広告とは異なり、読み物のように消費者にすんなり受け入れられるものといったところだろう。
・Brand content integrated within the content stream
・Clearly marked as advertiser-sponsored
・Engagement and appearance is consistent with other site content

既存の枠に単に広告をあてはめるディスプレイ広告とは異なり、ネイティブ広告はメディアのコンテンツと広告の文脈がシームレスになっている。つまり、コンテンツと広告の垣根が曖昧なようにも見えるため、それが広告であることを明示する必要がある。