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スモールビジネス向けO2Oプラットフォーム!LINE@活用企業特集

「顧客がLINEを使っているなら、企業もLINEで情報を発信すべき」LINE@活用で数百万単位の売り上げをつくるタワーレコード


LINE@のクーポン高利用率が数百万単位の売り上げに貢献

 そんな同社は、2013年1月にLINE@アカウントを開設し、運用を始めた。

 「LINE@を始める前から、社内からLINEやらないの?という声はありました。ただ、コストの面で公式アカウントの利用には踏み切れませんでした。そんな時に、去年の年末に月額5,250円で利用できるLINE@のサービスが出てきました。そのタイミングで、広島店と札幌ピヴォ店のスタッフから提案が出てきて、1月末からその2店舗のLINE@アカウントを開設しました」

 当初は2店舗からLINE@アカウントの運用を始めたが、現在では大型店舗14店舗でLINE@を活用している。広島店のLINE@運用の効果を実感して、大型店舗の活用を決めたという。

 「当時は友だち数は1,000人にも満たなかったが、広島店では最初の1か月で、クーポン利用率約25%という結果が出ました。4分の1もの人がクーポンを利用したことは、すごいことです。また、最近の事例では、5~6月は関西の店舗では10%以上のクーポンの利用率でした。売上金額も店舗によっては数百万円単位の売り上げにつながりました」

LINE@は販促を意識して活用

 ここで同社が、各ソーシャルメディアでつながっている顧客数を比較してみよう。リーチ数の多いソーシャルメディアとしては、Twitterが圧倒的である。

タワーレコードのソーシャル会員数(2013年6月末時点)

Twitter(店舗/アカウント数89):381,334人
Twitter(情報・ジャンル/アカウント数20):511,132人
facebook:206,005人
Google+:101,602人
mixi:6,256人
LINE@:32,523人

 そんな同社は、Twitterなどのソーシャルメディアは情報発信のために、一方でLINE@は販促を意識してクーポン配信として利用しているという。これまでは主なクーポン施策として、携帯電話のメンバーズ会員向けにメールでクーポン配信を行っていた。そして現時点では、LINE@の友だち数よりも、メール会員でリーチできる顧客数のほうが多いそうだ。また、キャンペーンの際にクーポン付きティッシュを駅前で配布したり、Twitterで店舗毎に割引クーポンを発行したこともあるという。

お店のソーシャルメディアアカウントを紹介するポスター@タワーレコード新宿店

 しかしながら、「街頭で配布するティッシュクーポンの利用率はLINE@を下回ります」と宮崎氏は語る。「単純に比較すると、LINE@の方が利用率は高いと言えます。ただ、そのお客さまが新規ユーザーか、既存ユーザーかという話しになると、評価の仕方はまた変わってくるでしょう」

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顧客がLINEを使っているならば、企業もLINEで情報発信すべき

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この記事の著者

安成 蓉子(編集部)(ヤスナリ ヨウコ)

MarkeZine編集部 編集長
1985年山口県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。専門商社で営業を経験し、2012年株式会社翔泳社に入社。マーケティング専門メディア『MarkeZine』の編集・企画・運営に携わる。2016年、雑誌『MarkeZine』を創刊し、サブスクリプション事業を開始。編集業務と並行して、デジタル時代に適した出版社・ウェブメディアの新ビジネスモデル構築に取り組んでいる。2019年4月、編集長就任。プライベートでは2児の母。

★編集...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2013/10/10 11:11 https://markezine.jp/article/detail/18370

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