ネット、リアル、インフラが連携しないといい商売ができない
(金)「日本のEC市場は拡大が続いており、海外と比較してもまだまだ伸びしろがあります。これをさらに加速させるためには、日本郵便さんのような、リアルに強い大手事業者の参入は欠かせない。特に物流というインフラは、ネットとリアルをつなぐための要です」
(坂井)「ネット、リアル、そしてインフラ、この3つが連携しないと、あまりいい商売はできないと思っています。当社でも、もともとは郵便局がやっていた『ふるさと小包』をもとにECサイトを運営してますし、年賀状ならネットで葉書や切手を販売して、リアルに投函していただいて、我々がインフラで配達するというのをやっています。この3つをぐるぐると回していくと、そこにデータも生まれてきますし」
(金)「リアルも強いですが、データの質も素晴らしいですよね。ECではカタログ通販も行っている事業者さんがありますが、住所が変わって届かないといったトラブルも少なくないんです。でも、引っ越ししたら必ず、郵便局に転居届を出しますからね」
(坂井)「公開はしていませんが、住所データの質と量には自信があります」
(金)「全国の家庭につながるインフラは非常に魅力的です。ゆうびんIDをお持ちの方がすでにECを利用しているとは限らない。新たな層がECを利用してくれるのではと、期待が高まります」
中小のECサイトが活躍できる場を作りたい
(金)「EC-CUBEは技術者や制作会社さんを多数囲い込んでいますから、IDを組込む際の技術サポートができるのも強みですね。技術者がゆうびんIDを使って新たなサービスを開発したり、そういったこともできるかもしれない」
(坂井)「そうですね。これから一緒にビジネスを進めていくにつれ、そういった可能性もあるでしょう。まずは、ゆうびんIDと送り状印字システム導入の実績を作っておきたいですね。そして2015年度内には、発送に関わるサービスをトータルで提供したいと思っています」
(金)「2006年にEC-CUBEを始めたコンセプトは、『ECに色を』ということでした。限られた大手のECサイトだけではなくて、中小のECサイトが自分たちの色を出して活躍できる場を作っていきたい。大きなインフラとユニークな顧客層をお持ちの日本郵便さんとタッグを組むことで、それが加速していくのではないかと、非常に楽しみにしています」(了)
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