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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

統括編集長インタビュー

全役職を撤廃、The Media Growth Partnerを目指す
サイバー・コミュニケーションズ新澤社長、小林副社長インタビュー


アドテクで効率化し、人が付加価値を与える

新澤:トレーディングデスクというのはきわめてオペレーティブな業務領域なので、それだけで戦うのはきつい。そこで小林は次世代型プログラマティック・バイイングを提供する企業とのパートナーシップに取り組んできました。そのひとつが「Rocket Fuel」というAI(人工知能)を使って広告効果を上げていくプラットフォームです。

小林:「Rocket Fuel」は、さまざまなトレンドやデータ、実績をもとに、人工知能がリアルタイムにジャッジし、学習することで次第に効果が高くなっていく仕組みになっています。最初にヒアリングを踏まえて戦略を立ててセッティングをするのですが、軌道に乗ったあとのパフォーマンスがすばらしいと導入企業から評価をいただいています。

 このような取り組みを通じ、人財をより付加価値を生むところに配置していくことを考えています。新澤の思いとしては、成長を加速させていくために階層をフラットにし、ダイレクトなコミュニケーションをしようと。権限を委譲することで現場がジャッジし、自律的に動けるようにしようというのが、今回の組織構造の中で一番大きなポイントになっています。

新澤:我々がやるべきなのは、KPIを達成するための戦略やストーリーをもとに、PDCAを回しながら、広告主と共通意識を持ってコミュニケーションしていくこと。それはやはり人でしかできないことです。

 18年連続で増収してきましたが、我々は中間会社なので、アドテクノロジーの時代の中で必要とされなくなってもおかしくない。テクノロジーで管理する部分は最先端のアライアンスパートナーと組み、人でなければできない付加価値の部分は人で解決していきたいと思います。

― 日本でも、アドテクノロジーやツールについての見極めができるメディア企業が増えているのでしょうか。

新澤:一概には言えませんが、自社の広告チームだけで、どのプラットフォームを使えば自分たちの在庫価値を高めることができるのかを考えられるメディア企業は、決して多くはないのが現状です。

 我々が"The Media Growth Partner"と言っているのはまさにそこです。さまざまな選択肢の中で何が最適なのかをアドバイスし、一緒に運用のサポートをやっていく体制を組まなければならないと思っています。

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この記事の著者

押久保 剛(編集部)(オシクボ タケシ)

メディア編集部門 執行役員 / 統括編集長

立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、2006年スタートの『MarkeZine(マーケジン)』立ち上げに参画。2011年4月にMarkeZineの3代目編集長、2019年4月よりメディア部門 メディア編集部...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2014/04/23 22:42 https://markezine.jp/article/detail/19711

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