NTTアドは、国内ICT業界のBtoBにおける、インバウンド・マーケティングへの受容姿勢を把握すべく、システム導入に関わるキーパーソンに対して調査を行った。その結果、SNSの利用者数と、SNSを情報源にする利用者数に大きな差があることがわかった。
システム導入検討の情報源の上位は、「IT系サイトの記事(76.5%)」、「検索エンジンの検索結果画面(73.5%)」との結果になった。次いで「展示会(55.5%)」、「情報システム会社のWebサイト(54.0%)」と続く。SNSの利用率は低く、国内のキーマンは現時点で重視していない傾向が見られた。
一方で、SNSの利用については「Facebook(50.5%)」「YouTube(43.5%)」「LINE(38.5%)」と続き、「SNS等を利用していない」人は2割に留まる結果が出ている。8割がSNSを利用しているにも関わらず、情報収集はしていないのが現状だ。企業の公式SNSアカウントの多くは、業務に関する情報を発信しているが、有益な情報として活用されている割合は少なく、情報発信側と受信側で大きなギャップがあることがわかった。
情報収集において、検索エンジンの利用法は、「キーワード複数を掛け合わせて検索(81.0%)」、「キーワード単体で検索(66.0%)」と続き、自然検索で上位表示される重要性がわかる結果となった。一方で「検索画面の表示された広告をクリックすることがある」人は10%だった。Webサイトを訪れるタイミングについて、最も高いのは「導入検討開始時の情報収集段階(75.5%)」だった。訪問時に有益な情報を提供できるよう、質の高いサイトを公開・運営することが、導入検討の選択肢に残る重要な要素といえる。
また、システム提供企業のサイトコンテンツについて、重要度を尋ねたところ、どの項目もポイントが高く、わかりやすい説明をされた、コンテンツの充実が望まれているようだ。
【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査期間:2014年3月13日~2014年3月16日
調査対象:首都圏エリア、中京エリア、近畿エリアに勤務する、
20代~30代の情報システム関連職種従事者200名
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