ビジネスのタームが長い企業はマーケティング・オートメーション向き
マルケトが日本で注力する業種、業態はどこか。「米国ではBtoBから始まり、いまではBtoCの領域に急速に広がっていると言われています。日本ではBtoBかBtoCかではなく、購入・購買の決定までに時間がかかる商品・サービスを扱っている企業を当面の対象に考えています」と福田氏。
該当する業種の代表としてBtoBならば製造業、中でもグローバル展開を目指す企業がまず挙げられる。さらにIT分野ならソフトウェア・ハードウェアがターゲットとなる。BtoCでは自動車、保険や不動産などが挙げられる。各業種業態に向けてはマーケティングのプロセスマップを作成し、業種業態ごとにニーズに合うところをピックアップし重点を絞った方策をとる予定だ。
企業規模は、大企業はもちろん中小にもニーズはある。「マーケティング・オートメーションという言葉は知らなくても、課題として抱えている中小の企業はたくさんあります」と福田氏。
そういう見方をしていけば企業規模に関わらずマーケティング・オートメーションのニーズは広い。福田氏はセールスフォース・ドットコム時代に日本の中小企業をターゲットに営業活動を地道に積み上げるビジネスを行い成功を収めてきた。
そのため、中小規模の企業に対しても、彼らのビジネスの視点で効果があるかどうかの話ができる。そういう話ができれば、マーケティング・オートメーションのニーズも確実に見つけられると言う。
今後10年で最も成長するのがマーケティングの世界
今後の展開として、社員を2014年末までに15名程の体制に拡大する予定だ。
「日本だけでマーケティング、プリセールス、コンサルティング、サポートといったあらゆる機能を揃えていきます。日本市場のビジネスの受け皿は整っており、いまは間違いなくベストなタイミングだと思います」(福田氏)
「今年が日本のマーケティング・オートメーション元年というのは間違いないでしょう。私はオラクルでデータベースやERPが成長する10年を見てきました。セールスフォース・ドットコムではCRMやクラウドが成長する10年に関わりました。マーケティングはあらゆる業務プロセスの中でも、最もテクノロジーの進化の恩恵を受ける領域。これからは、今後の10年で最も成長したのがマーケティングの世界だと言えるようにしていきたい」(福田氏)
テクノロジーの活用により劇的に変わるであろうマーケティング領域の先頭に、マルケトが立っていたいと福田氏は意気込む。
