2014年、過去12回にわたり開催されたモバイル広告大賞が、デジタル・マーケティング施策全般を審査対象としたコードアワードに継承されました。枠組み変化の背景には、マーケティングを取り巻く状況の変化があります。でも、それって具体的にどのような変化なのでしょうか?主催者として長年アワードに携わり、施策の変化を体感してきた篠崎氏と磯氏に詳しい話を聞きました。
そもそもコードアワードって?
コードアワードは12回にわたり開催された「モバイル広告大賞」を継承する形で、2014年より始まったアワードです。ちなみに「コード」はCreativity Of Digital Experiences(デジタル体験の創造性)の頭文字。デジタルがもたらす新たな体験と創造性が、デジタル・マーケティングに欠かせない重要な要素であり、新たな価値を創造するものであるという意味が込められているそうです。

同アワードが対象とするのは、デジタルを活用したマーケティング・コミュニケーション全般。つまり、最新のデジタル・マーケティング事例が集まる場といえます。今回はコードアワードを主催するD2Cソリューションズの篠崎功氏と、カケザンの磯雅範氏に現在のデジタル・マーケティングの傾向や課題を聞いてきました(本アワードの受賞作品については、こちらのニュースをご覧ください)。
動画コンテンツの戦略的活用が必要

代表取締役社長 篠崎功氏
編集部:今年からモバイル広告大賞がコードアワードに変わりましたが、その背景にはなにがあるのでしょうか?
篠崎:モバイル広告大賞は、あまり取り上げられることのなかった、モバイル・マーケティングにフォーカスを当てるために始まりました。しかし、スマホの普及につれてモバイル単体でのマーケティングから、マーケティング全体にどうスマホを組み込んでいくかにフェーズが変わってきたように思います。
アワードを見てきた肌感覚ですが、変化の傾向は一昨年くらいから出はじめて、昨年顕在化したように感じます。実際に昨年のモバイル大賞審査会の段階で、審査員のかたからは「モバイルで切り出したアワードではなくなっているよね」という声もありました。状況を鑑みて、デジタル全般のアワードに舵を変更したというわけです。
アワードの部門についても、大きく変わりました。以前はクリエイティブ部門とマーケティング部門に分けていましたが、その括りもなくしました。というのも、デジタル全般の施策になると、クリエイティブとマーケティングを分ける必然性がなくなります。数値として成果が顕著になった施策に与えられるイフェクテイブ、数値の成果に関わらないブランディングなど、部門によってクリエイティブとマーケティングの比重に濃淡はあります。しかし、どの賞も両方の要素が含まれています。
編集部:デジタル施策の傾向が年々変化しているのですね。今年感じた変化はありますか?
篠崎:作品の変化という視点では、映像や動画を組み込んだ作品が多かったです。急に増えたというよりは時代の流れのなかで、若年層に対してアプローチをする際に動画を活用して展開するケースが増えてきているという感じです。しかし、動画コンテンツの戦略的な活用という観点ではまだまだこれからとも感じます。
例えば家具の組み立て方や、しみ抜きの方法といった実用的で分かりやすい動画コンテンツと、エンターテインメント性が高くてエンゲージメントを獲得するような動画コンテンツを、オウンドメディアやアーンドメディアでどのようにバランスよく展開していくかを含めて、戦略的に考える必要があると思います。
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