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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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統括編集長インタビュー

「最適化ではなく“最大化”を支援」ガンガン成長中のKAIZEN platformが描く未来


福岡でグロースハッカーを育てる

押久保:今ほど、自社の事業を通した社会貢献について話が上がりましたが、7月に発表された福岡市との協業も興味深いところです。

須藤:かなり背伸びしている感はありますが(笑)、今後さらにクライアントが増えるにつれて、今までのWeb制作会社とのアライアンスによる人材確保だけではグロースハッカーが絶対的に足りなくなるので、その育成は当社の急務です。取り組みのひとつとして、政府から「グローバル・スタートアップ国家戦略特区」に選定されている福岡市に縁をいただいて、市内IT企業11社とともに人材ネットワークを構築しました。

小川:九州には若い女性クリエイターが多いので、女性向けのクリエイティブチームをつくりやすいですし、通販事業が発展している点ではダイレクト事業に強いチームも育てやすい。留学生も多いですから、僕らもグローバルな仕事をどんどん取ってこようと思っています。いろんな切り口がありますね。

押久保:具体的に、どのようにクリエイターを育成していくのですか?

須藤:今、デジタルハリウッドさんと組んで、福岡での教育講座を企画しています。僕らから概要説明、それから広告会社の第一線で活躍するクリエイターの講演の後は、当社のクライアントの実例を教材にしてグループワークを進めていきます。完全に、実践ですね。すでに複数の企業の協力が決まっています。

マーケターはもっと「マーケットと対話」を

押久保:それはすごく刺激的な講座ですね。グロースハッカー間でのナレッジの共有などもしていくのですか?

滝野:そうですね。クラウドソーシングの案件が安定してきたので、サービスのブログに事例を出し始めたところ、アクセスが急に伸びて、各グロースハッカーからの事例の投稿も増えました。今までは企業との受発注はクローズドでしたが、こうして開示することでモチベーションにつながって、そのまま成果にも反映されると思います。

押久保:課題は自動で抽出され、改善・最適化もグロースハッカーに任せられる。そうすると、マーケターが担う役割や、企業の組織も変わってきそうですね。

小川:まさに、マーケターが本来行うべき「マーケットとの対話」に集中できるようになると考えています。本来、サイトのボトルネックを見つけるなどという仕事はマーケターの仕事ではないわけで。それよりも、商品自体をどうしていくべきか、市場を見てビジネスを構築する仕事にもっと重きを置けるようになると思います。

須藤:クライアントが今まで内製していたことが不要になると分かると、自ずと組織体制の話になることも多くなりました。今後も単なるシステムの提供ではなく、クライアントの事業の成長を見据えて、デジタルからアナログまで可能な限りのカイゼンを提供していきます。

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この記事の著者

押久保 剛(編集部)(オシクボ タケシ)

メディア編集部門 執行役員 / 統括編集長

立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、2006年スタートの『MarkeZine(マーケジン)』立ち上げに参画。2011年4月にMarkeZineの3代目編集長、2019年4月よりメディア部門 メディア編集部...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2014/10/03 12:17 https://markezine.jp/article/detail/20905

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