中期的にレスポンシブ(一元ページ構成)は必ず検討すべき
レスポンシブECサイト(1HTML/1URL、一元ページ構成)は、前回までに紹介したモバイル化/マルチスクリーン化の市場背景に対して、従来型ページ分離構成の陰りが見え、ECサイトの課題を解決するために近年登場してきたページ構成です。
単純にGoogleが推奨しているだけでなく、マルチスクリーンECサイトを運用する上で一貫したUXを提供し、高い運用の合理性を兼ね備えたものです。
それぞれのECサイト運営の事情等もあるため、これまでの「ページ分離構成」を完全に否定するものではありませんが、マルチスクリーン時代に向けて必ず検討すべき構成ではあります。中期的にページ分離構成で進めていくのか、レスポンシブECサイトにしていくのかの決断が必要な時期が来ているのです。
現状のECサイトをページ分離構成からレスポンシブへと移行して、以下のような問題が発生しないか気になると思います。
- アクセス数は減らないのか?
- CVRは下がらないのか?
- 売上は低下しないのか?
- 運用面は本当に楽になるのか?
- 移行コストはどれくらいかかるのか?
- これまでの知識/リソースは活かせるのか?
- ほかにレスポンシブECサイトの課題は?
実際に、レスポンシブに移行したECサイト事例をもとに検証していきましょう。
レスポンシブEC化5週間後、自然検索流入数146%に
レスポンシブEC化、前後5週間の比較数値を紹介します。レディース雑貨通販「リネアストリア」さんにご協力いただきました。
Googleが推奨するだけあり、一元ページ構成のレスポンシブECサイトはGoogle検索エンジンとの親和性が高いという以下の結果が出ています。
サイトアクセス数は、レスポンシブ化前の146%となり、キーワードインデックス数も161%という数字を記録しています。ビッグワードでの大きな順位変動で自然検索流入が増加しているのではなく、キーワードインデックス数自体が増加し、自然検索でアクセス数を底上げしているようです。(続きはECzineで)
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