第1回、第2回で考察した通り、今後のECサイトの運営においては、検索エンジンの変化・ユーザー接点の分散化により、特定のモールのみへの出店・リスティングやSEO対策など特定施策だけを実施するだけでは不十分であり、多店舗展開が必要であると考えます。
そこで第3回では、多店舗展開に欠かせない「商品データの重要性」と「データフィード」について紹介したいと思います。
多店舗展開における、商品データの重要性と活用の課題
多店舗展開するにあたり、商品データをどう活用していくかが重要になります。
在庫状況・最新価格の反映など、基本的な商品情報を最新状態に保つのはもちろんのこと、配信先に合わせて最適な商品情報を提供していくことが必要です。
例えばGoogle商品リスト広告なら、商品カテゴリを細かく設定することで表示される確率が高くなります。そのためには、商品データに商品カテゴリが細かく登録されている必要があります。
ベースとなる商品データをしっかり管理することで、はじめて多店舗展開が実現でき、かつ成果も上げやすくなるのです。
しかし、商品データを管理していくには、2つの大きな課題があります。
課題1:出店先・出稿先が増えることにより商品データ管理が煩雑になる
当然ですが、出店先・出稿先が増えれば商品データの提供先が増えるので、提供先ごとに在庫管理・価格管理などを行う必要があります。
すべての提供先で商品データを最新の状態に維持するには、多くのコストがかかり、多店舗展開する際のボトルネックになります。
課題2:システム部門との連携がうまくとれない
商品データを活用するのはマーケティング関連を管轄する部門ですが、実際の商品データの管理はシステム部門が行っているのではないでしょうか。
そのため、出店先・出稿先を増やすたびにシステム部門へ商品データの抽出を依頼していると、システム部門の作業状況によっては、商品データを抽出するのに長い時間や高いコストが発生してしまいます。そのため、多店舗展開が遅れたり、もしくは多店舗展開が実施できなくなってしまいます。
このように商品データを管理することは重要ですが、実際は大きな課題があり簡単には実現できません。
そこで、これらの課題を解決し、商品データを有効活用するための仕組みが「データフィード」です。データーフィードを活用することで、上記課題を解決し多店舗展開をスピーディーに効率よく実現することができるのです。(続きはECzineで)
【関連記事】
・買い手と売り手から見た「楽天市場」と「Amazon.co.jp」の違いとは?
・Yahoo!ショッピングに出店すべきか 儲けとスマホ対応から考える
・主要3モールに出店したら知っておきたい DeNA、Qoo10、YAMADA、ポンパレモールはここが違う!
・「香川を代表する讃岐うどんの老舗として、安売りはできない」 ネットショップ開設19年、うどん本陣山田家の今後の戦略
・食品と電報の掛け合わせアイデア商品『マシュマロ電報』が大ヒット!軌道に乗るまでわずか3ヵ月の秘訣とは