SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

統括編集長インタビュー

「デジタルマーケ領域ではデータベースに強い会社が台頭する」日本オラクル杉原社長インタビュー


パートナー企業との連携にも注力

押久保:具体的に、どのようなソリューションを提供されていくのですか?

杉原:今年8月、クラウド型マーケティング・プラットフォーム「Oracle Marketing Cloud」を日本市場へローンチしました。米国ですでに成功を収めているBtoBのマーケティングオートメーションソリューション「Eloqua」、BtoCのクロスチャネルマーケティングを可能にする「Responsys」、ソーシャルメディアを適切に管理できる「Social Cloud」に加え、我々としても相当のインパクトがあると捉えているDMP、「BlueKai」が加わり、どのような業種の企業でも役立てていただける基盤が整いました。

押久保:先にお話に挙がりましたが、それらをCIOだけでなくCMO側へ提案されていくと。

杉原:ええ。トータルでマーケティングを支援できる状況が整ったので、BtoB企業、BtoC企業のいずれにも強力に展開していくつもりです。iPhoneユーザーがすべてのアプリをiTunesからダウンロードするように、すべてをオラクルでお使いいただきたい。それが成果の最大化することにつながります。

 同時に、マーケティング領域にノウハウがあり、まさに今お困りのクライアントを抱えているパートナー企業様との提携も進めていきます。広告会社やコンサルティング会社をはじめ、現在約30社と提携しており、今後も開拓を続けます。

 それらの会社がマーケティング戦略をサポートされているのなら、当社のソリューションから部分的に効率よく使ってもらえればと考えています。

マーケターが営業のよき女房役になるには

押久保:日本オラクル自身のマーケティング戦略については、どのようにお考えですか?

杉原:本社ではすでに自社ソリューションの「Eloqua」を使ってリードを育て、成果を上げています。日本では、米ほどCMOというポジションが広がっていません。当社もデジタルマーケティング領域に率先して取り組むことで、このような状況を改善できればと考えております。

 もうひとつは、既存のIT分野でのお客様へ、付加価値としてマーケティングソリューションを提案していきます。オラクルのデータベースを使っているからこその可能性を、伝えていきたいと考えています。

 目標は、デジタルマーケティング領域でのNo.1です。すぐにとはいいませんが、2020年の東京オリンピックのころまでには確固たる地位を築くつもりです。

押久保:特にBtoB領域では、マーケターが確度の高いリードを営業にわたすことが重要になりますが、そこがうまくいかず断絶が起きていることも聞かれます。営業のご経験を踏まえて、そのあたりをどうお考えですか?

杉原:営業の視点でほしいのは「お客様のニーズ」に尽きます。だから、マーケターがそれを精度高く提供できれば、マーケターは必ず営業のよき女房役になるはずです。逆に、中途半端な支援や成約につながらないリードを供給しているようでは営業側の信頼は得られません。「やっぱりダメだ」とますます断絶が深くなります。そうした社内の連携も含めて、企業の持つポテンシャル、またデータのポテンシャルを十分に活かせる支援を私たちはしていきます。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
統括編集長インタビュー連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

押久保 剛(編集部)(オシクボ タケシ)

メディア編集部門 執行役員 / 統括編集長

立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、2006年スタートの『MarkeZine(マーケジン)』立ち上げに参画。2011年4月にMarkeZineの3代目編集長、2019年4月よりメディア部門 メディア編集部...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2022/12/12 13:52 https://markezine.jp/article/detail/21314

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング