みんなで楽しめるユーザー参加型コンテンツ
「PAINT STADIUM」は、サッカーをテーマにしたユーザー投稿型イラスト作品ギャラリーです。PS VITAというゲーム機のペイントソフトから投稿されるものを中心として、Twitterに共有されたイラスト作品をハッシュタグを使って取得し、Webサイト上に作品ギャラリーとして表示しました。その作品を見たユーザーは、Likeボタンによる投票ができ、その得票数によってランキングが決まる仕組みも実装しました。
作品を投稿するユーザーにとってのモチベーションは、投票という形での評価があることと、ランキング上位の作品は650万のファンを抱えるFacebookページからのポストでの紹介やカバー画像になるということでした。それ以外にも、後述の「SUPER SONG」企画と連動して、発売されるCDのジャケットに作品が使われるというモチベーションの作り方も実現しました。結果としては1年をかけて合計11つのテーマで実施し、2万6000を超える作品が集まり、23万を超えるLikeも獲得しました。
「UNITED」は、Sony World Photography Award との提携によるワールドカップ写真ギャラリーです。ソニーのWebサイト上では、投稿の仕組みは実装せずに、World Photography Organizationが主催したフォトコンテストのプラットフォームを利用させてもらう形で、募集告知と投稿写真のギャラリーコンテンツを設けました。
Sony World Photography Awardというのは、1年に一回行われるグローバルな写真コンテストなのですが、そのスキームに乗っかる形で、ワールドカップをテーマにした写真ギャラリーを設けてもらい特別に実施しました。テーマ告知や応募や表彰などは、World Photography Organizationが実施、ソニーはその写真を1週間に1度もらって、Webサイト上にギャラリー掲載していきました。ワールドカップを応援する観客やサッカーをテーマにした品質の高い写真などが集まり、見ごたえのあるギャラリーコンテンツとなりました。
「SUPER SONG」は、FIFAワールドカップ公式アルバムに収録される曲のグローバルな作曲コンテストです。優勝者の曲は、リッキー・マーティンがレコーディングをして、FIFAワールドカップ公式アルバムに収録されました。Webサイトを通して、世界中から楽曲を募集し数多くの応募がありました。ユーザーによる投票も受けるなど、そのプロセスも公開しながら、優勝を競いました。その様子は、最終的にはドキュメンタリーTV番組としてグローバルに配信されました。
「One Stadium Photo」は、実際のブラジルの各スタジアムのソニーブースを訪れたユーザーの写真ギャラリーです。ワールドカップ本戦開催期間中にブラジルの各スタジアムに設置されたブースで来場者が、記念に写真を撮影でき、その場でプリントをもらえるのですが、後でその画像をWEB上で閲覧、 ダウンロードやシェアができるようにしました。
基本的には、実際の来場者向けのコンテンツなのですが、一般の閲覧者から見ても、現地での盛り上がりがよくわかるコンテンツとなりました。また、東京の銀座ソニービルでも同様のサービスが行われ、トータルで、35,054枚の写真が掲載されました。
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