CVR17.5%向上!ファッションECサイトのグロースハック成功事例
では、同社がグロースハックのソリューションサービス「GOMOBILE」で培った実績をもとに、いよいよ事例の紹介に入っていこう。
ファッションアイテムを販売しているベイクルーズの「Style Cruise」。まずはカート周りのA/Bテストから着手した。「カートに入る」ということは、「購入の意思があるにもかかわらず、実際は多くの離脱が見られた」ということで、まずは上部にあったメニューを削除した。加えて、購入ボタンがスクロールしないと出てこない状態だったため、上部にボタンを追加した。これにより、CVRが17.5%向上した。
次に、商品詳細ページに着手。一人当たりの売上を上げるために、関連商品の見せ方を変えた。ECのキモのひとつとなるのが、回遊による“ついで買い”。これを促進させるために、スライドしないとすべての関連商品が見られない状態から、一度ですべてを見せるUIへと変更した。これにより、RPVが8.5%向上した。
最後はトップページ。「ランキング」と「スナップ」と「新着商品」をタブで切り替えて見せるAパターンと、スクロールさせてすべてを一覧で見せるBパターンを用意し、遷移率の違いを測定した。結果、Bパターンの方が遷移率が31%高くなった。
「iPhone6では画面サイズが大幅に大きくなっているため、ファーストビューで見せられる情報を増やしても、ユーザーが感じるストレスは少ないです。通信速度の高速化によって、画像サイズも大きくできるようになってきているので、こうした外部環境の変化に合わせてUIを変えていくことが大切です」と斉藤氏は解説する。