POSデータを会員に紐づけたすかいらーくの事例
最後はデータマイニングソフトウェアを用いた「すかいらーく」の事例が紹介された。2014年10月にガストアプリをリリースし、約1,300店のPOSデータを会員に紐づけ、One to Oneマーケティングを実現できる環境が整ったことがきっかけだという。
様々なキャンペーンの告知のほか、顧客別クーポンの配布なども行い、その反応確率予測が課題となったが、そのデータ処理とともにPOSからの大量データ、個人へのスコアリングといった、大量かつスピーディな分析モデルを構築する必要があった。しかしSAP InfiniteInsightを導入したことで、短時間かつ大量の分析モデル作成が可能になり、より効果的なキャンペーンが実現できるようになったという。
最後に林氏は「『誰に』『何を』『いつ』『どのように』という4つの要素を組み合わせて、One to Oneマーケティングを行うためにはマーケティングオートメーションツールの活用が不可欠です。テクノロジーの力を最大限活用することで、初めて効果的なOne to Oneマーケティングが実現できると考えます」と改めて強調。さらに、天気予報と連動したり、実店舗ごとに異なるキャンペーンを行なう、動画をOne to Oneマーケティングに活用するなどの未来も示し、講演を締めくくった。