ブランディングだけではない、Instagramの効果
――Instagram活用に向いている業種はあるのでしょうか?
日高氏:ビジュアルを介してストーリーを語りたいと思っている企業ならば、業種や規模は問わずInstagramを活用いただけると考えています。例えば、POWDER COMPANY(@powder_company)という、北海道でレジャースポーツのガイド付きツアーを提供している会社のアカウントでは、SUP(スタンドアップパドル)している写真が投稿されていて、見るだけでワクワクしてきます。
また、海外ではBtoB企業がアカウントを持っている例も多いです。例えば、ジェネラルエレクトリック(以下、GE。@generalelectric)。GEのアカウントでは、彼らの作っているインフラやエンジンの写真と動画が投稿されています。見ていただくと分かるのですが、GEの取り組みが鮮やかに表現されていて、親近感を抱けるものになっています。
――ビジュアルに訴えるInstagramは、ブランディングに適したサービスのように感じます。
日高氏:そうですね。2015年の5月に導入された広告は写真広告と呼ばれるもので、ターゲットの利用者のフィードに企業アカウントの写真広告が流れる形式でした。これは米国での数値ですが、これまでに測定した広告キャンペーンのうち、97%は広告想起率の飛躍的な効果が見られ、効果としてはブランドや商品の認知率を上げるといった方面に強いです。
ですが、今後はよりビジネスに直結した効果も出せる広告形式も展開していきます。具体的には、9月9日より新しい広告の形式が日本でも使えるようになりました。例えば、企業のECサイトに誘導して商品の購入ができたり、アプリのダウンロードを促すことが可能なダイレクトレスポンス型広告をご利用いただけるようになります。また、複数の写真広告をスライドショー式で展開し、そのなかにリンクボタンを設置できるカルーセル広告も提供します。インスタグラムとフェイスブックを横断したキャンペーンを実施し、その効果を最大限に引き出す、広告の配信と最適化を図るツールも提供します。
ターゲティングも広告導入当初は性別と年齢を軸にしたシンプルなものだったのですが、さらに精度を向上させ、今後は趣味趣向などに基づき、より効果的にセグメントしていくことが可能です。これから様々なアップデートが行なわれるかと思いますので、その点はご期待いただければと思います。
――新しい情報は、どこをチェックすれば良いでのでしょうか
Facebook for Businessという広告主向けのブログがあるのですが、今後はこちらでInstagramの情報も随時公開していきます。また、新着情報はFacebookのニュースルームに掲載されますので、あわせてチェックしていただければ、動向が見えるかと思います。また、Facebookで広告出稿をされている場合は、そちらの担当営業にご相談いただくことも可能です。
ただ、先ほど申し上げたように、まずはご自身でInstagramを体験していただくことが活用の一歩かと思います。ご興味をもたれたら、ぜひ一度コミュニティをのぞいてみていただきたいですね。