新たな競争が巻き起こる予感
Appleが2007年第一四半期に発売の製品を今発表したり、Googleなどとの提携の話などを推し進めている大きな理由はMicrofot Zuneの発売が迫っていることにある。Zuneの携帯型ビデオプレーヤーとPC用のソフトという組み合わせは、AppleのiPod/iTunesと全く同じものであるが、Zuneの携帯プレーヤーにはワイヤレス機能が付いており、自分の聞いている音楽やビデオを友達のZuneと共有でき、3日以内であれば3回視聴することができるという共有機能が付いていて、コミュニティを作ることが可能という。そして、気に入れば購買ができるということで販売のためのプロモーションになると考えている。


また、いまいくつかのブログで話題になりはじめているのが、発表されたばかりのMicrosoftのビデオ共有サービスSoapboxが果たしてこのZuneの携帯プレーヤーを使って利用できるかどうかである。Nikeなどが展開する、最近のオンラインビデオキャンペーンにはiPodやSony PSPフォーマットに対応したダウンロード機能を用意しはじめている。これは、iPodやPSP世代が自分の気に入ったビデオを携帯端末で持ち歩き、それを友達などに見せるという行為を行うためで、すでにワイヤレスによる共有システムを持っているこのプレーヤーを、YouTube・iPod世代に売り込むためには、これらの機能を利用するようにできることが、非常に有効な戦略であることは容易に想像できる。

いずれにせよ、Apple/Google、Microsoft、これらの戦略は、ビデオ共有サイトを従来のPCの中だけで完結させるのではなく、リビングのテレビや携帯端末に持ち込むことを狙っている。ビデオ共有サイトも新たな競争の段階に差し掛かりつつあると言えよう。
