SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

織田浩一の近未来マーケティングガイド

第6回 独走するYouTubeに「待った!」をかける

新たな競争が巻き起こる予感

 Appleが2007年第一四半期に発売の製品を今発表したり、Googleなどとの提携の話などを推し進めている大きな理由はMicrofot Zuneの発売が迫っていることにある。Zuneの携帯型ビデオプレーヤーとPC用のソフトという組み合わせは、AppleのiPod/iTunesと全く同じものであるが、Zuneの携帯プレーヤーにはワイヤレス機能が付いており、自分の聞いている音楽やビデオを友達のZuneと共有でき、3日以内であれば3回視聴することができるという共有機能が付いていて、コミュニティを作ることが可能という。そして、気に入れば購買ができるということで販売のためのプロモーションになると考えている。

 また、いまいくつかのブログで話題になりはじめているのが、発表されたばかりのMicrosoftのビデオ共有サービスSoapboxが果たしてこのZuneの携帯プレーヤーを使って利用できるかどうかである。Nikeなどが展開する、最近のオンラインビデオキャンペーンにはiPodやSony PSPフォーマットに対応したダウンロード機能を用意しはじめている。これは、iPodやPSP世代が自分の気に入ったビデオを携帯端末で持ち歩き、それを友達などに見せるという行為を行うためで、すでにワイヤレスによる共有システムを持っているこのプレーヤーを、YouTube・iPod世代に売り込むためには、これらの機能を利用するようにできることが、非常に有効な戦略であることは容易に想像できる。

 いずれにせよ、Apple/Google、Microsoft、これらの戦略は、ビデオ共有サイトを従来のPCの中だけで完結させるのではなく、リビングのテレビや携帯端末に持ち込むことを狙っている。ビデオ共有サイトも新たな競争の段階に差し掛かりつつあると言えよう。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • note
織田浩一の近未来マーケティングガイド連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

織田 浩一(オリタ コウイチ)

デジタルメディアストラテジーズ社代表、アドイノベーター編集長。 広告・メディアビジネスコンサルタント。米シアトルを拠点とし、欧米の新広告手法・メディアテクノロジー・IT調査・コンサルティングサービス、記事執筆、講演を行っている。最近では有力ブログをネットワークするAgile Media Networkの立ち上げに関与した。監修書に「テレビCM崩壊~マス広告の終焉と動き始めたマーケティング2.0(Joseph...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2006/10/02 12:00 https://markezine.jp/article/detail/236

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング