YouTubeはビデオ共有サイトの中で、圧倒的な強さを見せておりそのあとをMySpace、Google VideoやMetacafeなどが追いかけている。当然、他の会社がYouTubeの一人勝ちを指をくわえてみているわけはない。ここへきて、ふたつの発表がYouTubeの一人勝ちに対して、別の競争軸での戦いを挑み始めたように見える。
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GoogleとAppleの提携

Googleがさまざまな提携を通じて、Microsoftとの競争に勝とうとしていることに対しては異論はないだろう。Google Packと名づけてFirefoxやAdobe Reader(MicrosoftはPDFやフラッシュに対抗するフォーマットをこれから出してくる)のフリーダウンロードを用意したり、Microsoftのオンライン広告プラットフォームadCenterへの対抗策として中小企業用の会計ソフト会社Intuitと提携してAdSense/Adwordsを同社の会計ソフトQuickbookから購買できるようにしたりといったことを推し進めている。
そのような中、Google CEO Eric Schmidt氏がAppleの役員となった(注1)ということは、Googleが提携戦略をさらに押し進めていることを象徴している。人気のiTunesやAppleのブラウザでの検索にGoogleが使われるかとか、iTunesで広告入りの無料テレビ番組やビデオのダウンロードを始め、その広告プラットフォームとしてAdSenseが使われるのでは、というような予想がされている。そして、提携の意味を表すような話がいま出てきている。それは、YouTubeへの対抗戦略であるのかも知れない。
先々週のAppleの「It’s Showtime」でCEO Steve Jobs氏は新しいiPod NanoやiTunes 7などを紹介した。それと同時に、iTunesと同じようなサービスをリビングのテレビ画面に持ち込むTVセットトップボックス iTVを発表した。さらに、2007年第一四半期に発売されるiTVにGoogle Videoがサービスとして搭載されるという話がBBC Newsなどでレポートされている(注2)。Google Videoは、テレビ局などからのコンテンツも入りつつ、ビデオ共有機能も付いておりそれがリビングのテレビにもやってくる可能性が出てきたということだ。
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織田 浩一(オリタ コウイチ)
デジタルメディアストラテジーズ社代表、アドイノベーター編集長。 広告・メディアビジネスコンサルタント。米シアトルを拠点とし、欧米の新広告手法・メディアテクノロジー・IT調査・コンサルティングサービス、記事執筆、講演を行っている。最近では有力ブログをネットワークするAgile Media Networkの立ち上げに関与した。監修書に「テレビCM崩壊~マス広告の終焉と動き始めたマーケティング2.0(Joseph...
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