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統括編集長インタビュー

Twitter、売上前年比160%に伸長 ライブ配信を含む動画広告で市場を拡大


中堅中小企業にも活用が広がるダイレクト系広告

MZ:今、複数のプラットフォーマーが中堅中小企業向けに広告商品をプッシュしている傾向があります。アクティブ広告主が90%増とのことですが、御社でもこうしたSMBへ注力されているのでしょうか? そうでしたら、意図をうかがえますか?

アルフォンシ:そうですね。13万アカウントに増えたのは、中小企業のビジネスや商品のプロモーションによるところが大きいです。我々の急成長の原因のひとつだと捉えています。

 意図としては、やはり広告主とってコネクテッド・オーディエンスの価値は大きく、どんな規模の企業にもビジネスに取り入れる機会を提供したいと考えているからです。たくさんのアクティブなユーザーへリアルタイムで情報を届けることで、中堅中小を含めて多くの企業が高い広告効果を獲得しています。

MZ:広告の目的として、大きくブランディング系とダイレクトレスポンス系があるとのお話でした。感覚的にですが、日本ではゲームアプリのインストール促進が代表的で、ダイレクト系の活用が進んでいるイメージがあります。ブランディング系の活用を含め、グローバルではどのような状況なのでしょうか?

アルフォンシ:いいご質問ですね。たしかに、日本ではダイレクトレスポンス系の広告、特にアプリインストールなどが中心になっており、大変好調です。ただグローバルでは、特に米でのTwitter広告は実はブランディング系から普及したのです。マーケティングファネルの上部の需要を喚起する部分を担い、そこからファネル下部へユーザーの移行を促す過程でダイレクト系を手掛けるようになったという流れです。

メルセデス・ベンツ日本のCTAキャンペーン

MZ:そうなんですね。たまたま日本では、ダイレクト系が先に広がったと。

アルフォンシ:ええ。グローバルでは、エンゲージメントやアウェアネス向上の目的でのTwitter広告活用からスタートしています。ダイレクトを手掛けるようになったのはこの2、3年で、日本でも世界でも成功し始めていますね。

MZ:ブランディング系広告は、具体的にどのくらい活用されているのでしょうか?

アルフォンシ:今、ブランディング系というとイコール動画広告というくらい、広告主の動画への関心が熱い状況です。なのでその前提でお話しすると、米では広告出稿額トップ100の全社が当社の動画広告を採用しています。

 分かりやすい例は、やはりスーパーボウルです。ペプシやフリトレー、アマゾンなど多くの企業で、テレビCM出稿と同時にTwitter上でも動画広告を展開するケースが目立ちました。テレビの補完的にTwitterを活用する方法は、日本でもうまく機能し始めています。

MZ:なるほど。日本での具体的なキャンペーン事例があれば教えていただけますか?

アルフォンシ:ひとつの例は、メルセデス・ベンツ日本のクリスマス時期のプロモーションです。カンバセーショナルカードという新しいTwitter広告のベータ版を用いて動画でメッセージを展開し、ユーザーが指定のハッシュタグをつけてツイートするとメルセデス・ベンツ日本からの「クリスマスボックス」が当たるというものです。CTA(Call to Action)キャンペーンでしたが、大きな効果がありましたね(参考リンク)。

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ライブ配信アプリ「Periscope」でランウェイを中継

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この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2016/03/10 15:47 https://markezine.jp/article/detail/23970

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