ライブ配信アプリ「Periscope」でランウェイを中継
MZ:Twitterの傘下には、6秒の動画を投降できるSNS「Vine」や、ライブ配信のアプリもありましたね。これらと複合した動画広告の展開もあるのでしょうか?
アルフォンシ:ありますね。ライブ配信のアプリ「Periscope(ペリスコープ)」は、たとえば昨年9月に行われたNYファッションウィークで、ニーマンマーカスがテスト広告として採用しました【参考情報(英語)】。プロモーテッド・ペリスコープというのですが、ランウェイを生中継している動画自体をプロモーション広告としてタイムラインに流したのです。
ペリスコープは、ライブの現場へユーザーを連れて行く“テレポーテーション”を可能にするアプリと言われています。臨場感のある映像を生で見られるため、この試みでニーマンマーカスは新たなユーザーとコネクトし、同時に革新的なイメージを強めました。

MZ:それは、公式アカウントのフォロワーに流すと同時に、類似オーディエンスへ生中継付きのプロモーション広告を出したということですか?
アルフォンシ:そうです。前者だけならもちろん無料ですが、データ分析に基づく精緻なターゲティングによって、ニーマンマーカスに興味を持つ可能性のあるオーディエンスにもアプローチしたわけです。投稿後、24時間は録画版を見られます。
Twitterの動画広告は、非常に大きなオーディエンスベースの中で、広告主のリーチを拡大することが大きな狙いです。同時に、CPVでの入札でコストに見合う効果を提供しています。
ネイティブ広告ならではの高いエンゲージメント

MZ:広告商品の拡充が続いていますが、ユーザーの反応はいかがですか?
アルフォンシ:我々は、常にユーザー第一で考えています。ユーザーにベストな体験を提供できてこそ、広告の効果も上がるので、広告が好調なのはユーザーに受け入れられているからこそだと自負しています。
特に重要なのは、タイムラインに含まれるネイティブ広告です。構造上、広告は必ずユーザーのタイムライン上のコンテンツになるので、我々はある意味でネイティブ広告のパイオニアです。
他のディスプレイ広告などと比べると、やはりネイティブ広告であるTwitter広告のエンゲージメントは高いですね。その中でも動画広告は特に高い部類です。ユーザーのエンゲージメントで反応を確認し、それに合わせて広告をチューニングして出稿するやり方は、ユーザーにも広告主にも我々にとっても“三方よし”です。
MZ:なるほど。では最後に、日本のマーケターへメッセージをいただけますか?
アルフォンシ:2008年、英語以外の言語で初めてサービスをローンチしたのが日本でした。今も日本は我々にとって非常に重要なマーケットです。ユーザーも広告主もアクティブで、広告主とは出稿額トップ100のうち88社と取引がある状況です。我々も日本への投資を強化し、広告の規模と効果を日本でもしっかり提供していくつもりです。
広告主、また代理店と密に協業しながら広告の結果を分析し、商品やキャンペーンの最適化を探りながら情報提供に務めていくので、今後の展開にもぜひご注目ください。
