マーケターも要チェック! ITだけのイベントに非ず
日本アイ・ビー・エム(以下、IBM)が「IBM Watson Summit 2017 Cognitive and Cloud」を開催する。IBMのイベントと聞くと、反射的に大企業向け・IT担当者向けだと思ってしまうマーケターも少なくないかもしれない。タグラインも「Cognitive and Cloud」とあり、エンタープライズITのイベント、と解釈した読者もいるのではないだろうか?
実際には、ビジネスとテクノロジー両サイドから知見を学ぶことができるイベントだという。そこで今回は、マーケターが同イベントに参加して得られるメリットは何か日本IBMに取材した。
日本IBMが、「IBM Watson Summit」と銘打ってイベントを開催するのは、2016年に続いて二度目。イベント名にあるWatsonは、自然言語を理解もしくは学習し、人間の意思決定を支援する「コグニティブ・コンピューティング・システム(Cognitive Computing System)」の名称だ。
一見、コグニティブだけをテーマに扱っているように映るかもしれない。だが、同イベントでは、IBMが2012年から提唱してきたコンセプトである「コグニティブ並びにクラウド」に基づきながら、あらゆる技術のポートフォリオ、ソリューション、テクノロジーが紹介される。
具体的に、どのようなことが学べるのか。4月27日、28日の二日間で行われる同イベントだが、それぞれテーマが設けられている。
4月27日:ビジネス・リーダーの構想を具現化する Day 1
「WatsonとIBMクラウドで経営変革に挑む」4月28日:テクノロジー・リーダーの疑問を紐解く Day 2
「データ活用とクラウドでイノベーションを起こす」
タイムテーブルの構成は両日ともに共通している。午前中は2時間を使って、テーマに基づくゼネラル・セッションが用意されており、IBM並びに数々の企業関係者や著名人がスピーカーとして登壇予定だ。午後からは、5つのテーマに基づいて5トラック・80以上のセッションが繰り広げられる。
- 業界の変革、ビジネス・モデルの変革
- コグニティブによる専門性の再定義
- 開発のイノベーション
- データ活用によるビジネス創出
- クラウドで加速するビジネス変革
参加者数限定・有料イベントにした狙い
IBM Watson Summit 2017は、昨年開催のイベントから大きな変更を加えられている。具体的には、参加無料・1万名規模の形式であったことを改めて、5,000名限定の有料イベントとした。その一方で、展示スペースは30%拡大している。
昨年、IBM Watson Summit 2016自体は大盛況だった。反面、盛況だったがため「参加者一人ひとりが真に身となる現場体験」を提供できたのか、日本IBMは疑問に思ったという。
そこで、会場・情報量を拡張しながら受け入れ人数を縮小し、さらに参加費をとるという方針に転換することで、「各企業の今後のビジネス方針に基づき、今、必要なソリューションを検討すべき人々が、有意義な時間を過ごす」ことを最優先できるようにしたわけだ。
さらに、セッションの内容に連動した展示が53ブース用意されている。登壇者の話を聞いて、実際のソリューションに触れ、担当者と会話をすることで、「わかった気になるのではなく、ビジネスソリューションの具体的なエッセンスを持ち帰れる」ことが狙いだ。ブースの配置も、なるべく効率的かつ有益な体験を提供できるよう工夫がされているという。
「IBM Watson Summit 2017」開催!
会期:2017年4月27日(木)/28日(金)
場所:グランドプリンスホテル新高輪
参加費:50,000円(税込)
申し込み:こちらから
★詳細はイベントサイトをご覧ください。