KPIとボリューム。初動で必ずぶつかる壁をクリアしたoCPC
――実際にoCPCで運用してみて、セプテーニさん側やクライアントさんには、どういったメリットがありましたか?
清水:oCPCのように、自動入札による運用型広告の最適化機能は様々な企業から提供されていますが、依然として従来の配信で悩まされて来た課題はありました。しかしoCPCではその課題が解決されていたことに驚かされました。
これまで、自動入札の初動で必ずといっていいほどぶつかる2つの壁がありました。1つは設定したCPAなどのKPIに合わないという壁。2つ目は、それが合ったとしても成果数などのボリュームがシュリンクしてしまうという壁です。
これらを克服するため我々は、自動入札ツールや機能について学習し手動で調整し成果を引き出す作業を行ってきました。しかし、oCPCでは、その2つの壁がなくほぼ自動に近い形で成果を出してくれています。
――従来であれば、成果を引き出すための調整にはどれくらいの期間が必要でしたか。
清水:平均1ヵ月で、長いものだと数ヶ月かかります。まずKPIが合わないと自動入札の機能を満たしているとはいえませんし、いくらCPAが合っていてもクライアントが求める成果数が出なければ意味がありません。真に自動入札で成果の高い運用を実現できたものは、限られていました。
一方、oCPCの場合は、案件によっては2日もかからずにKPIを合わせることができて、問題なく成果数も多かった。これは大きいメリットです。ラーニング期間にかかるコストは先行投資ともいえますが、少なく済むほどいいですから。
圧倒的な成果数をoCPCが実現
川崎:そのコストは、セプテーニさん的には10分の1くらいに抑えられたということでしょうか。
清水:そうですね。このコスト削減は大きいと思います。
――oCPCによって、自動入札を利用するハードルが下がって、様々なクライアントも試せるようになったともいえますね。成果の出た案件について教えてください。
清水:アプリプロモーションでは、元々手動で設定していたキャンペーン結果よりも、トータルのCPCが下がり、成果数もしっかり出すことができたという事例が出ています。
通販コスメなどの案件で見ても、oCPCが出るまでは属人的な運用で複数の機能を組み合わせてもなかなかKPIが達成できず、ボリュームもしぼんでいました。しかし、oCPCをベースに運用を行うことで獲得効率が安定したケースもありました。
これだけ自動入札で運用がうまくできると、その分コンサルタントが、クリエイティブ制作に注力できるようになります。「Ads as Content(コンテンツとしての広告)」を考え、そのクリエイティブが自動入札で正しいユーザーにピンポイントで配信され、パフォーマンスも高くなる。一連の流れで、広告主に対して提供できる成果数はこの数ヶ月でも圧倒的に増えました。