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ライブ配信は誰がどう使っているのか

配信の目的は、男女差あり 

 ライブ配信は、計画的な場合と、ふとした瞬間に思いつきではじめる場合があるだろう。配信のタイミングを男女別に見ると、女性に特徴が現れた。突発的な発信は、計画的な発信の2倍強と、多くの女性が突発的にライブ配信をはじめているという実態がわかった(図表5)。

図表5 ライブ動画の発信タイミング(n=ライブ動画を配信する人)
図表5 ライブ動画の発信タイミング(n=ライブ動画を配信する人)

 発信のきっかけとして「手持ち無沙汰になった・時間ができたとき」が、男性に比べてスコアが高く、暇つぶしで突発的に動画を配信している様子がうかがえる。一方男性では、「発信できるようなネタを見つけたとき」が特徴的である。女性は「ライブ配信を実施することが目的」といった意識を持った人が一定数存在する一方、男性では「情報を伝達することが目的」といった意識がうかがえ、「ライブ配信機能」は男女によってその役割や捉えられ方に差があるようだ(図表6)。

図表6 ライブ動画を発信するきっかけ(n=ライブ動画を配信する人)
図表6 ライブ動画を発信するきっかけ(n=ライブ動画を配信する人)

ライブ配信発信者のリアルな気持ち 

 最後に、ライブ配信をする人が、発信する時の気持ちを一言で表現した結果を見てみよう。 「ライブ配信を行う前の気持ちを一言で表すなら、なんと表現しますか」と投げかけ、自由回答を集めた。最も多く見られた結果は、「見て!」「おもしろいでしょ!」「楽しい!」といった内容。発信に対するポジティブさや、内容の共有欲求、自身が楽しんでいる様子が伝わる回答が最も多い結果となった。また、一部「コメントしてね!」「気軽にコメントしてくださいね」といった〝コメント欲求〞が挙がっており、いいね集めにも似た〝承認欲求〞も見られた。 ライブ配信は、視聴・発信共に、多くの若者に利用され、幅広い情報発信の手段となっている。ライブ配信のどこに魅力を感じているかは人によって異なり、承認欲求を実現するツールとして、また時間つぶしのツールとして、生活の中に溶け込んでいる様子が今回の調査からわかった。ライブ配信機能が、若者への情報伝達の架け橋として有効なことは言うまでもないが、「企業」の発信する情報はまだまだ閲覧される割合が低い。 「友人」よりも「知らない一般人」の発信を見ていることから、コンテンツ次第で「企業」が若者にリーチできる可能性も示唆されている。情報の鮮度、内容の豊富さ、臨場感において強みを持つライブ配信は、これからのコミュニケーション戦略において大きな武器になる可能性を秘めている。

・本文の数値は四捨五入した整数で表記。
・百分率表示は四捨五入の丸め計算を行っており、合計が100%とならない場合がある。

▼調査レポート
『ライブ配信の利用状況に関する調査。利用経験者は1割、ライブ動画の発信経験者は3%』(HoNote)

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マクロミル(マクロミル)

高品質・スピーディな市場調査を提供する、マーケティングリサーチのリーディングカンパニー。生活者のインサイト把握やデジタルマーケティング施策の広告効果測定など、マーケティング課題解決に向け最適なソリューションを提供。世界21カ国、50の拠点を展開し、唯一無二のグローバル・デジタル・リサーチ・カンパニーを目指す。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/03/04 17:59 https://markezine.jp/article/detail/27122

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