キャンペーンの運管を委任できる「マネージドサービス」
「DataLift 360」はマネージドサービスとセルフサービスの二種類の方法で提供されている。今回の正式リリースにあわせて提供が始まったマネージドサービスは、AppLiftのキャンペーンマネージャーが広告主を手厚く支援する仕組みになっている。
広告主のマーケターが情報システム部門とやりとりしてデータを集約したり、自分でキャンペーンを作ったり、最適化するとなると、セッティングのプロセスも複雑になってくるので、キャンペーンマネージャーが支援するのだ。

マネージドサービスの場合、キャンペーン設計はキャンペーンマネージャーが大枠を決めてアルゴリズムを適宜活用する形になる。キャンペーンの予算やどの国をターゲットにするかということによって、キャンペーンマネージャーがキャンペーン戦略を決め、CPM重視やクリック数重視などといった配信アルゴリズムを選定していく。
広告主側に、特定のアプリの広告枠を買いたいという意思がある場合、リストにまとめてAppLiftに共有することで、リスト化されたアプリの広告枠から優先的に買うことも可能だ。
広告主は「DataLift 360」上にアカウントを発行され、キャンペーンに何か変更があれば、誰がいつ変更を加えたかということが把握できるようになっている。ただし広告主のアカウントは閲覧権限のみになっているので、キャンペーンに変更を加えることはできない。
「キッチンに複数の料理人がいて、1つの料理を作るのにそれぞれが色々な調味料を加えたら美味しい料理ができないのと同じように、キャンペーンの管理者は一元化すべきなのです」(コスチェラ氏)
一方、セルフサービスの場合には、この関係性がまったく逆転する形で、クライアント自身がキャンペーンを運営する。AppLift側は見守る形となり、必要なときにアドバイスを提供するのだという。
インタビューの最後に日本のアプリデベロッパーへのメッセージをリクエストしたところ、コスチェラ氏は次のように語った。
「日本のアプリの質は非常に高いので、海外向けにローカライズしてグローバルなマーケティングを展開すれば素晴らしい成功を収めるはずです。一部のデベロッパーはすでに成果を挙げていますが、もっと多くのアプリが成功するのを支援したいと考えています」(コスチェラ氏)
